小説、映画ともに世界中で大ヒットを飛ばしたJ・K・ローリング著のファンタジー大作「ハリー・ポッター」シリーズ。今なお老若男女に愛される同シリーズだが、一部の神父が「『ハリー・ポッター』によって英国内における悪魔祓いが増加した」と主張しているようだ。英Digital Spyが伝えている。
ロンドンとケントでエクソシスト(悪魔祓い師)として活動しているという匿名の神父は、英The Timesの取材に対し、「ハリー・ポッター」が悪魔祓いへの関心を高め、子どもたちに黒魔術を信じさせてしまう危険があると主張。「大衆文化は超自然的なものであふれています。若い人たちはヴァンパイアをテーマにしたものや『ハリー・ポッター』を見ており、多くの人々が主流の宗教から離れてきているという主張がされていても、つまるところ何かを信じる必要性は残っているのです。人間にとって、悪との戦いに病的な魅力を感じることは普通のことで、風刺画ではエクソシストは魔法使いのように描かれるのです」と、「ハリー・ポッター」が与える心理的な影響について語った。
シリーズ最終章『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2』が公開されたのは今から5年前。その後もファンに愛され続け、今年の夏には最終章の19年後を描く舞台『Harry Potter and the Cursed Child』がロンドンでスタート。さらには、スピンオフ映画『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』が11月23日(水・祝)より全国ロードショーとなる。
思わぬ形で批判されてしまった「ハリー・ポッター」だが、それだけ世界中の人々にとって大きな存在だということだろう。(海外ドラマNAVI)
Photo:J・K・ローリング
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