大ヒットドラマ『ブレイキング・バッド』での男気あふれる麻薬捜査官ハンク・シュレイダー役や、『アンダー・ザ・ドーム』の市議会議員ジェームズ・"ビッグ・ジム"・レニー役でおなじみのディーン・ノリス。彼が出演する新作映画『手紙は憶えている』の場面写真が到着した。
本作は、カンヌ国際映画祭で審査員特別グランプリ『スウィート ヒアアフター』をはじめ、『エキゾチカ』『デビルズ・ノット』などを生み出してきたカナダの鬼才アトム・エゴヤン監督の最新作。90歳の主人公・ゼヴはアウシュヴィッツ収容所の生き残り。初期の認知症を発症する彼は、妻の死をきっかけに、70年前に愛する家族を殺したナチスの兵士への復讐を決意。一通の手紙とかすかな記憶を手掛かりに、4人の容疑者"ルディ・コランダー"のもとへ復讐の旅に出るというストーリーだ。
ディーンが演じるのは、ルディ・コランダーの一人の息子であるジョン。彼の家を訪れてきたゼヴのことを亡くなった父の親友と勘違いし、家に招き入れるネオナチの警察官という役柄だ。
エゴヤン監督は、「ノリスはとても優しく気が利いて、場を明るくする才能があるんだよ。でも同時に彼の中には狂気が潜んでいて、恐怖をあおる部分がある」と、ディーンの魅力を説明。一方、ディーン自身は「ただでさえ素晴らしい作品をさらに一つ上のレベルに持っていったシーンになったよね。プラマーの言葉や行動に反応して、彼とその場所でリアルに生きること。そんな体験ができたのは一生の宝物になったよ」と、ゼヴを演じる名優クリストファー・プラマー(『サウンド・オブ・ミュージック』『ドラゴン・タトゥーの女』)と共演した喜びを表している。
最愛の妻ルースが死んだ。だが、90歳のゼヴはそれすら覚えていられないほど、物忘れがひどくなった。ある日、彼は友人のマックスから一通の手紙を託される。「覚えているか? ルース亡き後、誓ったことを。君が忘れても大丈夫なように、全てを手紙に書いた。その約束を果たしてほしい」。二人はアウシュヴィッツ収容所の生存者で、大切な家族をナチスの兵士に殺されていた。そしてその兵士は身分を偽り、今も生きているという。犯人の名は"ルディ・コランダー"。容疑者は4名まで絞り込まれていた。体が不自由なマックスに代わり、ゼヴはたった一人での復讐を決意し、託された手紙とかすかな記憶だけを頼りに旅立つ。だが、彼を待ち受けていたのは人生を覆すほど衝撃の真実だった...。
ディーン、クリストファーのほかには、『ヒトラー ~最期の12日間~』のブルーノ・ガンツ、『X-ファイル ザ・ムービー』のマーティン・ランドー、『U・ボート』のユルゲン・プロフノウ、『きっと ここが帰る場所』のハインツ・リーフェン、『リベンジ』のヘンリー・ツェニーなどが出演。
『手紙は憶えている』は10月28日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国ロードショー。(海外ドラマNAVI)
Photo:『手紙は憶えている』
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