アントン・イェルチンの事故死に関してフィアット・クライスラー・オートモービル社が責任を否定

今年6月、フィアット・クライスラー・オートモービル社(以下、FCA社)のリコール対象車による事故で急逝した『スター・トレック』シリーズのアントン・イェルチンのニュースは、当サイトでも幾度となくお伝えしてきた。彼の両親が、事故の責任はFCA社にあるとして不法死亡訴訟を起こしているが、同社は、責任はアントンにあると主張していることが分かった。米E!Onlineなどが報じている。

今年4月にFCA社は、2014〜2015年型のジープ・グランドチェロキーを80万台リコール。その2ヵ月後にアントンは、急勾配を後退してきた2015年型の同モデルと柵の間に挟まれ、外傷性窒息により死亡した。その後、彼の元にリコールの通知が届いたのは、死の7日後であることが明らかになっている。

メディアが入手した書類によると、アントンがグランドチェロキーを購入したカリフォルニア州バレンシアの自動車ディーラーは、訴訟から名前を外すよう要請しているという。同ディーラーは、アントンが購入後に自分で車を改良したと示唆し、事故の責任は彼自身にあるとしているのだ。また、アントンの両親が、事故現場をそのままの状態で保存しなかったことから、事故原因の確かな証拠が得られなくなったと主張している。

27歳という若さで短すぎる人生を終えてしまったアントン。彼の遺作となる『スター・トレック BEYOND』は10月21日(金)より全国ロードショー。(海外ドラマNAVI)

Photo:アントン・イェルチン
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