ダニエル・クレイグ、やっぱりジェームズ・ボンドを辞めない?

英国発の大人気スパイシリーズ『007』で6代目ジェームズ・ボンドを演じるダニエル・クレイグ。このところボンド引退をめぐり騒がれる彼だが、ここにきてボンドを続行する意向を示していることが明らかになった。

米Vultureによると、今月8日(土)、映画や音楽、政治、芸術など様々な分野からゲストを招くニューヨークのイベント、New Yorker Festivalに参加したダニエルは、過去に「ボンドを続けるくらいなら手首を切る」と続投に対して否定的なコメントをしていたことについて聞かれると、「あの時は『007 スペクター』の撮影直後で1年以上も家から離れていたんだ」と、発言した時に精神的に疲弊していたことを示唆。『007』の撮影は体力的にもスケジュール的にも相当過酷で生半可な気持ちでは続けられないことも説明したが、それがボンド引退の理由になることはないという。ダニエルは、「ボンドを演じるのは楽しいんだ。今まで関わった中でも最高の仕事だよ。楽しいと思える限りはやり続けたい。もし辞めてしまったらひどく恋しくなるだろうね」と、続投に向けて非常に前向きなコメントを残しているのだ。

「手首を切った方がまし」発言を受けて、製作サイドのダニエル続投待望論とは反対に、各メディアではこれまで新ボンド探しが過熱。トム・ヒドルストン(『マイティ・ソー』)、イドリス・エルバ(『刑事ジョン・ルーサー』)を筆頭に、数々の英国俳優の名前が挙げられてきた。

『007』シリーズで製作総指揮を務めるカラム・マクドゥガルは、「(プロデューサーの)バーバラ・ブロッコリやマイケル・G・ウィルソンがダニエルの復帰を待ち望んでいることは知っているんだ」とコメントしていたが、一時は絶望的かと思われた彼らの希望が叶う展開も見えてきたようだ。(海外ドラマNAVI)

Photo:ダニエル・クレイグ
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