~人気イラストレーター・カツヤマケイコさんが海外ドラマを観てみたら~『ボンダイビーチ動物病院』

さてさて今回紹介するのは『ボンダイビーチ動物病院』のシーズン4。
いきなりのシーズン4...私は何を試されているのでしょうか...。

それはさておき、『ボンダイビーチ動物病院』はドラマではなくドキュメンタリー。
オーストラリアのボンダイビーチにある動物病院で働くマッチョなイケメン獣医クリス・ブラウンが主人公。

オープニングではサーフィンシーンを楽しむクリス、ランニングを楽しむクリス、患者である動物たちとたわむれるクリス...
これでもかと「THEイケメンマッチョ」でしかも獣医!
青い海をバックに白い歯キラーーーン!な映像に眼球が奥へ窪み目が空洞化しそうでしたが、そこはグッとこらえて見始めました。
イケメン要素が楽しい人もいると思いますが(つーか、そっちが大半だろ)、私はTHEのつくようなイケメンが苦手なのです...。
見ているとこっちが気恥ずかしくなってしまうのです。すみません。

と、最初からイケメン推しの映像を見せられたので
「軟派な野郎が動物の手当てしてみんなハッピー!な展開じゃろ?」
と鼻白んで見ていたところ、これがまた裏切られる。

治療を施す動物たちのケガや病気はかなり深刻なもので、九死に一生を得たような瀕死の動物も登場する。
傷口もモロに映しているので時には目を塞ぎたくなるような場面も。
日本の番組ではここまで映さないんじゃないだろうか...。

うーーん、めっちゃ硬派やん。

そんな状況の動物たちを必死で助けようとするクリス、
そしてきっちり助けるクリス、
助けた動物たちとたわむれるクリス...

サーフィンカットもランニングカットも許す!!!!
という気持ちになりましたよ。(何様...)

私の観たエピソードではすべての動物が助かり回復へ向かいましたが、中には残念な結末になることもあるそう...。
体当たりで命と向き合っているのだからそれも現実。

一緒に観ていた子どもたちも、「死」と対面する場面こそなかったものの、酷いケガの跡や飼い主たちの悲しむ場面にじっと見入ってました。
常々「犬か猫が飼いたい!」と言っている彼ら。
今のところ飼う予定はないけれど、それにはどんな責任が伴うのか、この番組を通して少しでも分かってくれたらと思う。

と、重い話になってしまったけれど、
回復した動物たちが飼い主の元に帰る瞬間は本当に感動する。
ベタだけど、彼らにとっては家族同然なのだな...。

ちなみに、登場する動物はペットの犬や猫はもちろん、競走馬やエミュー(ダチョウみたいな鳥)、ウォンバットなど様々。
どんな動物にも的確な治療(時には出産まで!)を行うクリスを単純に「スゴいな!!!」と尊敬。
獣医になるには、いったい何種類の動物について学ばなきゃいけないんだろう...。
種類の数だけ病気も治療法も様々だろうに...。

息子(8歳)に「獣医になりたい?」と聞くとまんざらでもなさそうだったのに
競走馬の尿を採る場面で「無理...」と言っていた。せめて血を見て諦めろよ!!!

娘(6歳)は観終わった後、メルちゃんの病院セットを出してきてぬいぐるみの熊に手当てをしていた。なんとも分かりやすい。
「獣医さんになる!」と覚えたての職業にすっかり憧れを抱いているご様子。
めちゃくちゃ大変そうだけど、そして明日には「アイドルになる!」と言ってそうだけど...頑張れ!!

■『ボンダイビーチ動物病院』シーズン4 放送情報
シドニー随一の美しいビーチに建つ動物病院で、傷を負った動物たちの治療にあたるイケメンのベテラン獣医師クリス・ブラウン。犬や猫などおなじみのペットから、近隣農場で飼育される家畜、時には野生動物まで、物言わぬ大小様々な動物たちの命と真剣に向き合うクリス。喜びや感動の瞬間もあれば、胸の張り裂けるような辛い別れも。そこに描かれるのは人間と動物の絆の物語。オーストラリアが誇る大人気ドキュメンタリー番組。

Dlifeにて11月10日(木)スタート
毎週木曜 19:00~[二] 番組サイトはこちら

Photo:
『ボンダイビーチ動物病院』イラスト
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