ホイットニー・ヒューストンの娘の死をめぐり、元恋人が40億円の支払いを命じられる

2015年7月26日に22歳の若さで亡くなった、ホイットニー・ヒューストンの一人娘であるボビー・クリスティーナ・ブラウン。彼女の死をめぐって、クリスティーナの財産後見人により訴えられていた彼女の婚約者ニック・ゴードンが、約40億円の支払いを命じられたことが分かった。英Digital Spyが報じている。

17日(木)、クリスティーナの家族の弁護人は、民事裁判によってゴードンにはクリスティーナの死において法的責任があったと判断され、彼に3625万ドル(約40億円)の損害賠償を求める判決が下されたと発表した。この損害賠償の内訳は、盗まれた指輪の額を含む、口座から盗った157万5000ドル、これに対する懲罰的損害賠償25万ドル、クリスティーナへの暴行に課される罰金137万ドル、この暴行で与えた苦痛に課される罰金1380万ドル、これに対する懲罰的損害賠償420万ドル、命の代償1500万ドルとなっている。

クリスティーナの財産後見人は、彼女の死から約半年後の2015年7月にゴードンに対して損害賠償4000万ドルを求める訴訟を起こし、今年の9月に彼に対して有罪判決が下されていた。

クリスティーナは2015年1月31日に自宅の浴槽で意識不明の状態で発見され、意識が戻らぬまま約半年後の2015年7月26日に亡くなった。今年3月にアトランタの検死局が発表した彼女の死因は、溺水と混合薬物中毒。彼女の体内からはマリファナ、アルコール、コカイン関連の物質、モルヒネと不安症の治療で使われた鎮静剤が発見され、それらの薬物と溺水によって大葉性肺炎が引き起こされたことが、死につながったという。死の原因は判明したものの、これが事件だったか、あるいは事故だったのかはいまだ捜査中。

訴状によると、ゴードンはクリスティーナと口論した後、「薬物入りのカクテルを飲ませ、意識を失ったクリスティーナの顔を浴槽につけ、死につながる脳損傷を引き起こした」と、クリスティーナの後見人は主張していた。

ボビーの弁護士は、「ボビー・クリスティーナ・ブラウンのために、そしてなぜこんなことが起きてしまったのか、心の中の正義のために焦眉の急を要していました。事の真相を究明するために、今後も私たちは全力で証拠を集めます。被告人は正義から逃れることも、自分の悪行から利益を得ることもできません。この裁判の結果が、平和を求め続けるクリスティーナの家族にとってほんの少しでもいい知らせになることを願います」と、コメントしている。(海外ドラマNAVI)

Photo:2012年のボビー・クリスティーナ・ブラウンとニック・ゴードン
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