テロリストから国を救うため立ち上がるテロ対策ユニットCTUの捜査官ジャック・バウアーの活躍を描いた大ヒットドラマ『24 -TWENTY FOUR-』。まさにはまり役と言えるほど、ジャックを熱演したキーファー・サザーランドだったが、実はこの役はもともと無名の俳優が演じる予定だったというのだ。英Digital Spyが伝えている。
今から15年前にスタートした『24』。当時、Foxの代表だったサンディ・グラショー氏は、実は9・11の影響を配慮し番組の打ち切りが決まりかけていたこと、そして当初ジャック・バウアーを演じるのはキーファーではなかったことを明かした。
米The Wrapのインタビューに答えたグラショーは、『24』の脚本が実に挑戦的で、TVシリーズの新たな道を開拓するジャンルであり、そのためリスクがあることからコスト削減のために主演には新人俳優を選ぶ予定だったと明かした。「僕らは主演に新人俳優を迎えることを話し合っていて、そのギャラは各話40,000ドル(約454万円)にしようとしていたんだ。でも、ある夜トニー・クランツからオフィスに呼び出されて行ってみると、彼はたった二言、"キーファー・サザーランド"といったんだ」
しかし、新人俳優の予定から突如として上がったベテラン俳優の名前に、グラショーも簡単に納得できたわけではなかったといい、「僕は色々と複雑な気持ちだったね。キーファーのキャリアのこと、そして、彼のギャラも各話100,000ドル(約1136万円)を想定したけど、市場における彼の評価はきびしかった」と、難しい気持ちだったことを明かした。
そこから話し合いを重ね、ついにグラショーはキーファーを主演にすることを決断。ドラマの予算を大幅に増やすことに同意した。大きな賭けであったが、ベテラン俳優のキーファーが国を守るために奮闘したTVシリーズは世界中で大ヒット。局にとっても大きな転機となった。
『24: Legacy』は米FOXにて2017年2月より放送。(海外ドラマNAVI)
Photo:『24 TWENTY FOUR リブ・アナザー・デイ』
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