『ドクター・フー』主演ピーター・キャパルディ、今年のクリスマスで降板

謎のベールに包まれた"ドクター"が、はるかな時空を旅する英国の人気番組『ドクター・フー』。本作において12代目となるドクターをシーズン8から演じているピーター・キャパルディが、今年のクリスマス特別エピソードをもって降板することを、米Hollywood Reporterなど複数のメディアが報じた。

降板の知らせはTwitterの番組公式サイトで発表されたほか、ピーター本人も英BBCラジオのインタビューにおいて、「悲しいです。『ドクター・フー』は大好きな番組で、素晴らしい仕事の場です。本作を手がけるファミリーと一緒に働くのは本当に大きな喜びで、彼らをいくら賞賛してもしきれません」とコメント。

そして、降板の理由として「私は今までにたくさん異なることをしてきました。一つの仕事を3年も続けたのは、この番組が最初だったのです。そろそろ違う取り組みをする頃合いなんじゃないかと思っています」と説明している。

さらにピーターは、「『ドクター・フー』に出演して名誉に思ったことの一つは、世界を最良の姿で見られたことです。この地球において一番の放送局で働く、才能あふれる撮影クルーとクリエイティブ・チーム、そして、絶えなき創造性や寛大さ、受容性を示してくれた視聴者やファンの方たち。そのことが、行く手に明るい未来が待ち受けていることを示しています。みなさんには感謝してもしきれません。コズミック(宇宙的)な体験をさせていただきました」と、感謝の言葉で締めくくっている。

そして以前から伝えられていたように、シーズン5からショーランナーを務めてきたスティーヴン・モファットも、ピーターと同じタイミングで降板する。そのモファットは、「『ドクター・フー』に関わることを想像し、ピーター・カパルディ本人に会う、それより何年も前から、ピーターと一緒に働きたかった。まさか一緒にターディスに乗ることになるとは思ってもみませんでした。ピーターと同じように、最高の仕事から私も身を引こうとしています。でも、親切で賢い最高の男であるピーターと一緒にここを去るのだと思えば、終わりの悲しさも少しは和らぎます」とコメントしている。

なお、後任のショーランナーは、『ブロードチャーチ ~殺意の町~』のクリス・チブナルが務めることがすでに決まっている。一方、ピーターの次にドクターを演じる俳優はまだ発表されておらず、さっそく様々な憶測がネットを飛び交っているところだ。

ミステリアスでエッジの立った現ドクターを好演したピーターと、スピーディでサプライズ満載のストーリーを得意としたモファット。二人にとって最後のシーズンとなるシーズン10は、英BBCにて4月15日(土)より放送がスタートする。(海外ドラマNAVI)

Photo:『ドクター・フー』ピーター・キャパルディ
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