『SHERLOCK』のあの人が同性愛者への迫害を追った実録ドラマに出演

英BBC2が新たに製作する1950年代の同性愛者迫害をテーマにしたドラマ『Against The Law(原題)』に、マーク・ゲイティス(『SHERLOCK/シャーロック』)とダニエル・メイズ(『ライン・オブ・デューティ』)が出演することが分かった。英Radio Timesが伝えている。

本作は、同性愛者であることは罪だといわれていた1950年代に裁判にかけられた4人のゲイの青年の実話を基にしている。このうちの一人が貴族のロード・モンタギューだったこともあり、彼らの裁判は世間にも大きく注目された。当時は同性愛者への差別が非常に厳しい時代であったが、この一件は世論を大きく動かし、当局に対し魔女狩りだと非難する声が多く上がったことで知られている。

ダニエルが演じるのは思慮深いジャーナリスト、ピーター・ワイルドブラッド。彼はある日出会ったエディー・マクナリー(リチャード・ガッド)と恋に落ち、お互いの友人であるロード・モンタギュー(マーク・エデル=ハント)とマイケル・ピット=リバースを誘ってパーティーを開いた。後にこの4人は"同性愛者であるため"に逮捕されることになる。一方、『SHERLOCK』のマイクロフト・ホームズ役で知られるマークは、刑務所でのワイルドブラッドの担当精神科医ランダース役を演じるという。

同性愛者に対する世論の考え方を大きく変えたワイルドブラッドを演じるダニエルは、「このように重要な実話を伝えるドラマに参加できてとても光栄だよ。ピーター・ワイルドブラッドは、英国では同性愛者でいることがとても難しかった時代の中で、魅力的で、複雑で、痛みを知っていた人間だ」とコメントしている。

この4人の歴史的な物語は、2007年に『A Very British Sex Scandal(原題)』というタイトルで英Channel4が映画化している。『Against The Law』は、英BBC2にて今年の後半に放送予定。(海外ドラマNAVI)

Photo:マーク・ゲイティス
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