ティーン向けの有名コミック・シリーズ、米CWの新作ドラマ以外にも拡大?

ティーン向け長寿コミック「Archie」を刊行するアメコミ出版社の米アーチー・コミックスは、同社のコミックを映像化する企画に着手すべく、制作会社のワーナー・ブラザース・テレビジョンと独占契約を結んだ。米Hollywood Reporterが報じた。

「Archie」は、アーチー・コミックスの看板コミックで、1940年代から続いているロングランシリーズ。同コミックをベースに、米CWで放送が先月始まった新作ドラマ『リバーデイル』(グレッグ・バーランティ製作総指揮)は、小さな町リバーデイルに暮らす主人公の高校生アーチーと、隣人のベティ、裕福な家に育ち社交的なベロニカが主な登場人物。3人が繰り広げる三角関係や仲間たちの日常を描きながら、リバーデイルの健全な外見とは裏腹の、ダークでセクシーな殺人ミステリーが展開する内容となっており、批評家筋から高い評価を受けている。

そして、ワーナー・ブラザースTVと今回新たに結んだ契約により、『リバーデイル』の他にも、アーチー・コミックスのコミックを映像化した作品が作られる可能性が高くなってきた。同出版社のジョン・ゴールドウォーターCEOは、「私たちのもとには豊富なキャラクターが存在し、それらは有名であるだけでなく、成功を収め娯楽に富んでいるという点で、アーチーはユニークな出版社なのです」と述べている。

アーチー・コミックスは日本では知名度が低いかもしれないが、過去には同出版社のコミックをもとに、日本でも有名なアニメ『かわいい魔女サブリナ』(1970年)や実写コメディ『サブリナ』(1996年)、アニメ『ドラドラ子猫とチャカチャカ娘』(1970年)が生み出された。

なお、ワーナー・ブラザースTVは、DCコミックとも同様の契約を結び、CWに向けて『ARROW/アロー』『THE FLASH/フラッシュ』『レジェンド・オブ・トゥモロー』『SUPERGIRL/スーパーガール』、米FOXに向けて『GOTHAM/ゴッサム』、そして米NBCに向けて『Powerless(原題)』といったTV作品を制作している。

『リバーデイル』はNetflixにて配信中。(海外ドラマNAVI)

Photo:『Riverdale』
© Netflix. All Rights Reserved.