『パッセンジャー』"ワイルド俳優" クリス・プラットを苦しめた過酷な撮影秘話

極限状況に置かれた男女の愛と運命を壮大なスケールで描くスペース・スペクタクル・ロマン『パッセンジャー』。3月24日(金)より公開となる今作でエンジニアのジムを演じるのが、ハリウッドの中でも屈指の人気と実力を誇るクリス・プラット。彼はこれまでに『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』や、『ジュラシック・ワールド』などに出演し、"ワイルド俳優"ぶりを発揮してきた。しかし、本作ではそれらの屈強な役を演じる以上に過酷な撮影が待ち受けていたという。

クリスは過酷な肉体改造をすることでも知られ、役作りのため体重を半年間で27キロ落としたという逸話もある。劇中で度々その肉体美を披露する彼は、ハリウッドを代表する"ワイルド俳優"でもある。

そんなクリスが本作で演じているジムは、これまでの彼の屈強なイメージを覆すような奥手でシャイなエンジニア。エコノミークラスの乗客で労働者階級である彼は、これまでの地球の生活を捨て心機一転、自分の技術力が役立つ新たな世界を見つけるためこの宇宙船に乗った。しかし、そんな素朴な役が"今までで一番辛かった"とクリス本人が明かしている。その理由が、宇宙船アヴァロン号の重力発生装置が故障し、彼が無重力となって浮き上がるシーンの撮影だった。クリスは「ワイヤーでつり上げられながら、手足が無重力で浮いている演技をしなくてはいけない。人生で最も辛い腹筋運動になったし、とても難しかった」と語っている。そのクリスの過酷な様子には、相手役のオーロラを演じたジェニファー・ローレンスも脱帽。「クルーを含め、クリスは現場で最も一生懸命働いていた人。私がこれまで会った人の中でも、一番の働き者だわ。本当に素晴らしい姿勢で撮影に向き合っていたの」と明かしている。

そんな過酷すぎる撮影も、クリスにとっては"俳優としてとても充実した経験"だという。「この作品の良いところは、アクション、ドラマ、ロマンスなどさまざまな魅力が詰まっている点」と、説明。「ある日、ワイヤーに吊り下げられていたと思ったら、その翌日には感情的な場面を演じていたり、はたまたロマンティックな場面を演じていたり。だからこそ、俳優として様々な表現に挑戦できる素晴らしい機会になっていた」と、その俳優魂を本作で見せつけていると明かしてくれた。

ワイルド俳優クリス・プラットが"今までで最も過酷な"撮影を乗り越え披露する、"宇宙で90年間、たった二人"の極限状況を劇場で見逃すな! 『パッセンジャー』は3月24日(金)より全国ロードショー。(海外ドラマNAVI)

Photo:『パッセンジャー』