ピューリッツァー賞受賞&オスカー候補のサム・シェパードが死去

俳優、監督、戯曲家など様々な顔を持つサム・シェパードが死去していたことが明らかになった。73歳だった。米Varietyなど多くのメディアが報じている。

広報によれば、サムは7月27日(木)、ケンタッキー州にある自宅でALS(筋萎縮性側索硬化症)が原因の合併症により息を引き取ったという。

サムは1960年代初めに戯曲家としてキャリアをスタートさせ、1979年の戯曲「埋められた子供」でピューリッツァー賞を受賞して注目される。俳優としても活動し、1983年の映画『ライトスタッフ』でアカデミー賞助演男優賞にノミネートされたほか、1999年のTV映画『三十年の愛 ハメット&ヘルマン』でエミー賞とゴールデン・グローブ賞の候補に挙がった。また、ヴィム・ヴェンダース監督作『パリ、テキサス』やロバート・アルトマン監督作『フール・フォア・ラブ』といった映画の脚本も執筆している。さらには『ファーノース』『アメリカンレガシー』で監督を経験。ドラマーとしての顔も持ち、ボブ・ディランのツアーに参加したこともあった。そして今年2月には初の小説「The One Inside」も発表していた。

70代に突入してからも活動を続け、エミー賞受賞のドラマシリーズ『ブラッドライン』や『疑わしき戦い』『ミッドナイト・スペシャル』といった映画に出演。今年6月にはロサンゼルスの映画祭で主演映画『Never Here(原題)』が上映されていた。

私生活では、『女優フランシス』で共演したジェシカ・ラング(『アメリカン・ホラー・ストーリー』)と1980年代初めからパートナー関係にあったが、2009年に別れていた。

彼の訃報を受けて、ニコライ・コスター・ワルドー(『ゲーム・オブ・スローンズ』)、アントニオ・バンデラス(『マスク・オブ・ゾロ』)、ドン・チードル(『アイアンマン』シリーズ)、ジェイソン・アレクサンダー(『となりのサインフェルド』)、アリッサ・ミラノ(『チャームド~魔女3姉妹』)、ジェニファー・ビールス(『Lの世界』)、ジョージ・タケイ(『スタートレック』)、マイケル・チクリス(『ザ・シールド ~ルール無用の警察バッジ~』)などが追悼のコメントを寄せている。

映画・ドラマ・舞台で深い印象を残してきたサムの冥福を祈りたい。(海外ドラマNAVI)

Photo:サム・シェパード
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