『トランスフォーマー/最後の騎士王』ヴィヴィアン・ウェンブリー役ローラ・ハドック直撃インタビュー!

監督マイケル・ベイ、製作総指揮スティーブン・スピルバーグのタッグで贈る、過去4作の興行収入が約4200億円を超える大ヒットシリーズの最新作『トランスフォーマー/最後の騎士王』が8月4日(金)より公開される。

主人公ケイド・イェーガーとともに戦う、オックスフォード大学教授ヴィヴィアン・ウェンブリーを演じるのは、ミステリードラマ『ダ・ヴィンチと禁断の謎』のルクレツィア・ドナーティ役や、マーベル映画『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズの主人公ピーター・クイルの母親役で知られる英国女優ローラ・ハドック。彼女に役の魅力や撮影の裏話、そして共演者たちについて語ってもらった。

――ジャパンプレミアも大盛況でしたが、来日してのご感想は?

ジャパンプレミアが開催された歌舞伎町近辺の華々しさや、きらびやかさに目を丸くしたわ。日本のファンの優しくて温かい歓迎を受けて、すっかり東京に心を奪われてしまったの。今回は観光をする時間が全くないのが本当に悔しくて、また今度ゆっくり来たいと思っているくらいよ。この街のことがすっかり気に入ったから、次回は3日ぐらいかけてゆっくり東京のいろんな場所に行ってみたいわね。こんな素敵な場所にこの映画のおかげで来られたなんて、すごくラッキーだと思っているの。

――本作ではトランスフォーマーたちのバトルがよりパワーアップしていますが、女性の活躍など、今までとは違う変化も見られました。

脚本を読んだ時、私が一番魅力を感じたのがまさにそういう部分なの。これまでのシリーズには登場していなかった、男性に勝るぐらい強くて、とても聡明で独立心旺盛で、嘆いて助けを求めるだけじゃない女性キャラクターという点がね。今の時代においてこのような映画に力強い女性主人公という存在がさらに増えてきていると実感すると同時に、それが必要だとも思っているの。マイケル(監督)も同じ意見で、ぜひこういった新しいタイプの強い女性を主人公にしたいと彼も考えてのことだったから、そういう意味でもこの役を演じられて嬉しいし、光栄に思うわ。

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――あなたが演じたヴィヴィアンは知的な大学教授で、男勝りなポロのプレイヤーでもある上に、戦いで勇敢なところを見せたかと思えば、今度はセクシーなドレス姿を披露したりと魅力的なキャラクターです。ご自身と似ている部分はありましたか?

人間は誰もがいろんな側面を持っていて、その時に置かれた状況によって思いがけないような側面とか底力が出てきたりすると思うの。だから、特に際立ってここが似ているという部分はあまりないかもしれないけど、今まさに挙げてもらったように、私もヴィヴィアンのように知的な面もあれば、すごく強い部分やちょっと女性らしい部分もあって、少し気弱になる時もあるでしょうね。ただ、この映画に出演するまで、自分に戦士の要素はないと思っていたわ。でも、子どもが生まれて育児が始まってからは毎日が戦いで、戦士になることが増えたわね(笑) そんな時には、意外と自分は戦う女だなと思うこともあるの。そういう感じで、それぞれ立たされた状況によっていろんな側面が引き出されるんじゃないかしら。

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――マイケル・ベイ監督はCGIだけに頼らないプラクティカル・エフェクトやスタントを好む監督ですが、ローラさんがこのような映画に出演するのは珍しいですよね。

おっしゃる通りマイケルはかなり無茶なことを役者に要求してくるタイプの監督だから、いろいろやらされたわ(笑) 私自身はアクション映画への出演も、スタントを自分でやるのも初めてだったけど、驚いたことにこれが大好きかもと気づいてしまったの(笑) すごくアドレナリン中毒な自分を発見してしまったから、今後もアクション映画ばかりに出演したいとは言わないけど、ちょくちょくならアクションをやりたいという気持ちが沸いてきたわ(笑)

――それは期待したいですね(笑)

それと、アクションシーンの撮影中は夢中でやっているので気がつかないんだけど、撮影後に見ると全身があざだらけになっているの。それでスタッフからもらったんだけど、あざが早く治るという塗り薬があるのを初めて知ったわ(笑)

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――本作はイギリスの名所を舞台にしたバトルやアクションも見どころですが、イギリス出身のローラさんから見ていかがでしたか?

マイケルが撮影に入る前にイギリスのガイドブックを買っていて、その本に名所10選みたいなのが載っていたの。それで、その10ヵ所をとりあえず全て行ってみようと、マイケルがツアーガイドになって私たちを連れて行ったのよ(笑) そこから、劇中にストーンヘンジやバッキンガム宮殿が出てきたってわけ。マイケルだから、劇中でそのうちのいくつかを爆破して壊したりしていたけど(笑) ウェールズに行ったり、有名なブレナム宮殿でロケをしたり、スコットランドの小島を訪れたりもしたわ。国内のいろんな場所を訪れる機会はあまりないから、マイケルの目を通して新たに自分の国を見ることができたのはとても素敵な体験だったわね。

――バッキンガム宮殿の前でのトランスフォーマーのビークルモードによるカーチェイスはすごい迫力でした。

映画やテレビで、あの場所を使ったあそこまでのカーチェイスはたぶん初めてじゃないかしら。マイケルは今まで誰もやったことがないことをやるのが好きな人だから(笑)

――マーク・ウォールバーグやアンソニー・ホプキンスとの共演はいかがでしたか?

二人は本当に甲乙付けがたいほどとても魅力的で素敵な紳士で優しかったから、すごく意気投合して楽しく撮影できたわ。それと、どちらもかなりアドリブ好きだったわね(笑) ちょっといたずらっ子の要素があるので、そういった遊び心もタップリに思わぬアドリブとかを挟みながらの印象的で楽しい撮影になったの。

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――ヴィヴィアンとその二人が集まる中盤のシーンで、イギリス人とアメリカ人のユーモラスなやり取りをするところが特に面白かったです。

あれも半分ぐらいはアドリブよ。脚本通りだったのは半分で、あとは即興という感じだったの。

――イザベラ役のイザベラ・モナーの印象は?

今後、素晴らしいキャリアが開花していくだろうと本当に思うわ。彼女の成長をこれから見ていけるのがとても楽しみなの。すごく純真な心の持ち主だし、いろんな才能を持つマルチタレントよね。ぜひ注目してほしい素晴らしい女優よ。

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――すでにシリーズの続編も製作が決まっていて、ローラさんの出演も期待されていると思います。

もちろん、続くのであれば同じ役でぜひ出演したい。マイケルは予測不能な人だから、みんなをまたあっと驚かせるでしょうし、彼の想像力から飛び出したすごいアイデアなら何でも喜んで受け入れるわ。続編があるとしたら、どんなアイデアで私たちをまた驚かせてくれるのか、今度はどんな新しいことに挑戦できるのかと期待しているの。

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『トランスフォーマー/最後の騎士王』は8月4日(金)より全国ロードショー。
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Photo:ローラ・ハドック 『トランスフォーマー/最後の騎士王』 © 2017 Paramount Pictures. All Rights Reserved. HASBRO, TRANSFORMERS, and all related characters are trademarks of Hasbro. © 2017 Hasbro. All Rights Reserved.