SF映画史上最高の傑作として、公開後35年にわたり語り継がれる『ブレードランナー』。その続編となる『ブレードランナー 2049』が10月27日(金)より公開となるが、ハリソン・フォード、アナ・デ・アルマス、シルヴィア・フークスとドゥニ・ヴィルヌーヴ監督が来日。10月23日(月)に都内で行われた記者会見に登壇した。
9年ぶりの来日を果たしたハリソンは、「戻ってこられて嬉しいです。台風を追い払ってくれてありがとう」とジョークを交えた挨拶で会見をスタート。「最初の『ブレードランナー』は日本での反響がとても大きかったことを覚えていますし、幸せに思っていました。続編も日本の皆さんに楽しんでもらえると思っています」と本作への自信を語った。続けて35年ぶりの続投を決断した理由を聞かれると、「撮影開始の4年前にリドリー・スコットから電話がきて、デッカードをもう一度演じることに興味があるかと聞かれました。もちろん、ストーリー次第ではあったけれど、やりたいと伝えたんです。送られてきた短編とそれをもとにした脚本にとても満足でき、これならいけると思ったのです」と当時を振り返った。
本作へのオファーを受けた時について聞かれたシルヴィアは、「大きな声で叫んで、それから号泣しました。ハリソンやライアン・ゴズリング、ヴィルヌーヴ監督といった人たちと仕事ができる喜びだけでなく、第一作目は私にとって人間としても女優としても、重要な映画だからです」と説明。役が決まったことを伝えた監督は、彼女の叫び声があまりに大きかったため、その後"生存確認"をしたと語った。対するアナは、「期待されている演技ができるのか不安でした。オーディションからはじまって撮影の5カ月間、私にとって学ぶことの連続でした」と、大作映画への出演にプレッシャーを感じていたことを明かした。
「私と同年代の監督たちは皆、『ブレードランナー』に影響を受けています。スコット監督の照明の使い方、雰囲気の作り方は今まで全く見たことがないものでした。私の映画もそうですが、多くの監督の作品に影響を与えた作品です」と語るヴィルヌーヴ監督。「続編だけ見ても十分わかるように、意図して作りました。そうは言っても、ぜひ若い人にはSFの金字塔にもなった美しいオリジナルも両方見て欲しいです」とメッセージを送った。
『ブレードランナー 2049』は10月27日(金)より全国ロードショー。(海外ドラマNAVI)
Photo:『ブレードランナー 2049』記者会見