Netflixオリジナルドラマ『ハウス・オブ・カード 野望の階段』で主人公フランク・アンダーウッド大統領を演じるケヴィン・スペイシーに対し、子役時代のアンソニー・ラップ(『RENT/レント』)へのセクハラ疑惑が持ち上がったことはすでにお伝えした通り。Netflixはその報道直後、『ハウス・オブ・カード』が現在撮影中のシーズン6をもって終了することを発表した。米Varietyなどが報じた。
アンソニーが14歳だった1986年、当時26歳のケヴィンにパーティで言い寄られたと訴えた記事が出たのは10月30日(月)。その報道を受け、Netflixと製作スタジオのMedia Rights Capitalは以下のような共同声明を発表した。
「我々はケヴィンに関する報道を受け、大変遺憾に思っております。両社のエグゼクティヴは10月30日の午後、同作のロケ地であるボルティモアに飛んでキャストやスタッフに会いました。そこで、これからも安心して撮影を続行でき、いつでもサポートできる体制にあることを確認しています」
なお、彼らがボルティモアに飛んだ際、当のケヴィンは「前々からのスケジュール通り、セットにはいなかった」とのこと。同局はその声明に合わせ、同作がシーズン6で終了することを発表した。アンソニーの報道から24時間も経たないうちに明かされた決定だが、Netflix側は数ヵ月前から番組終了を考えており、この決断が既定路線であったことを主張している。
また、クリエイターのボー・ウィリモンは、「アンソニーの話は残念でなりません。ケヴィンは『ハウス・オブ・カード』のセットの中でも外でも、不適切なことをしていたことはなかったと思います」とコメント。続けて「とはいえ、今回のような報道を私は真摯に受け止めております。今回ケヴィンの件に関しても例外ではありません。アンソニーには同情しますし、彼の勇気を賞賛したいです」と語っている。
主演ドラマが打ち切られることになったケヴィンはさらに、アカデミー賞ノミネートも噂されていた新作映画『All the Money in the World(原題)』のプロモーションに参加しない可能性や、12月22日に予定されている全米公開日が変更されるのではないかとも取り沙汰されている。
『ハウス・オブ・カード 野望の階段』はNetflixにて配信中。(海外ドラマNAVI)
Photo:『ハウス・オブ・カード 野望の階段』
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