『ゲーム・オブ・スローンズ』ハッカー事件、容疑者が明らかに

米HBOの大人気大河ファンタジー『ゲーム・オブ・スローンズ』のエピソードが今年の7月にハッキングされたことは記憶に新しいが、このほど、その容疑者が明らかになった。米Deadlineらが報じている。

同事件は、去る7月31日(月)に1.5テラバイト分のエピソードのデータがハッキングされ、「Ballers」と「Room 104」と題されたエピソードがネットに流出。当時同局はメディアに対して、「我々はただちに、サイバーセキュリティ会社と法執行機関と共に調査を開始し、HBOが所有するデータの保護を最優先に考え、責任を取る意向です」とコメントしていた。

今回容疑者として名前が挙がった人物は、イラン国籍のベザド・メスリ。メスリ容疑者は、HBOのコンピューターサーバーをハッキングし、同局の所有する『ゲーム・オブ・スローンズ』の当時未放送だったエピソードを含むデータを盗んだ上、盗んだエピソードを流出させないことを条件に、600万ドル(約6億7000万円)を要求していた。

米ニューヨーク連邦地検によると、メスリ容疑者は逮捕されておらず、現時点で逃走中だという。起訴状によると、メスリ容疑者は別名スコート・ヴァシャトと名乗っており、軍のシステム攻撃や、核ソフトウェアシステム、イスラエルのインフラなどをターゲットにしたコンピューターネットワーク攻撃に対する指揮に関わる仕事をしていたことがあるという。

容疑者が明らかになったという今回の報道を受け、同局は「今回のサイバー事件当初から、HBOは法執行機関と連携をとって捜査に協力してまいりました。本件は現在捜査中ですので、コメントは捜査機関からの発表を待ちたいと思います。」と声明を発表している。(海外ドラマNAVI)

Photo:『ゲーム・オブ・スローンズ』
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