性的暴行疑惑のダニー・マスターソン、Netflix『The Ranch ザ・ランチ』をクビに

アシュトン・カッチャー主演のNetflixコメディドラマ『The Ranch ザ・ランチ』に出演しているダニー・マスターソンが複数の女性から性的暴行の被害で訴えられていることを受け、同番組が彼の解雇を決断した。米Varietyが報じている。

現地時間の12月5日(火)、Netflixの代理人は「議論を重ねた結果、Netflixと製作者たちはダニーを『The Ranch』から外すことを決断しました。昨日までで彼の契約は打ち切りとなり、撮影は2018年初めにダニーなしで再開する予定です」とコメントを発表した。

事の発端は、4人の女性がダニーから性的暴行の被害を受けたと告発したことだった。女性たちの訴えを受け、ロサンゼルス地方検事とロサンゼルス警察がダニーの捜査を進めている。

一連の報道を受け、ダニーは女性たちの主張は事実ではないと主張。「今回の解雇にはひどく失望しています。本件について警察は15年以上前にこの訴えを調査して、事件性はないと判断していましたし、有罪判決を受けたことがないことはもちろん、告訴されたこともありません。この国では、有罪判決が出るまでは無実とされます。しかしながら、現在の風潮では告発された瞬間に有罪と推定されているようなものです」

さらに、「自分の無実を証明できる日を心待ちにしてます」と続け「それまでの間、これまで3年間にわたって良好な関係で仕事をしてきたキャストやクルーに感謝の意を表したいと思います。彼らの成功を祈っています。また、サポートしてくれたファンの皆さんにも感謝しています」とコメントを寄せた。

『The Ranch』は12月15日(金)からパート4の配信が始まる予定。通例では1パート全10話が一度に配信されてきたが、今回いくつかのエピソードは2018年に持ち越されるようだ。15日(金)に何話分配信されるかは現在の段階では明かされていない。パート4の1話からダニーの登場はなく、製作総指揮として参加してきた彼の名がクレジットに残るかは不明だ。

Netflixでは、オリジナル政治ドラマ『ハウス・オブ・カード 野望の階段』で主演を務めるケヴィン・スペイシーの未成年に対するセクハラ疑惑が報じられ、ダニー同様番組を解雇されたばかり。『ハウス・オブ・カード』はケヴィンなしで新シーズンの撮影を進めることを発表している。(海外ドラマNAVI)

Photo:『The Ranch ザ・ランチ』よりアシュトン・カッチャーとダニー・マスターソン
(C) Tyler Golden/Netflix