郊外の小学校に子どもを通わせる母親たちの裏の顔を描き、第69回エミー賞で8冠に輝くなど高い評価を得た米HBOのドラマ『ビッグ・リトル・ライズ ~セレブママたちの憂うつ~』。もともとは1シーズンのみとして製作された同作だが、実現は秒読みと見られていたシーズン2の製作が正式に決定した。米Varietyなどが伝えている。
原作は、オーストラリアの作家リアン・モリアーティによるベストセラー小説で、様々な事情を抱える母親たちを中心に、保護者会の夜に起きた殺人事件を描くミステリー。全7話のリミテッドシリーズは、本国アメリカで2017年2月より放送され、ニコール・キッドマン、リース・ウィザースプーンという二人のオスカー女優のほか、シェイリーン・ウッドリー、ローラ・ダーンなどが出演。そして7話すべてを、同じ監督(『ダラス・バイヤーズクラブ』のジャン=マルク・ヴァレ)、同じ脚本家(『アリーmyラブ』のデイビッド・E・ケリー)が担当していた。
その高いクオリティにより放送開始直後からシーズン2製作の可能性を報じられてきた本作。キャストたちも続編製作に前向きな姿勢を見せ、今年7月にはHBOの番組編成責任者ケイシー・ブロイズが原作者にシーズン2でできそうな筋書きの構想を練るよう打診したと話していた。
そしてこの度、出演のほか、製作総指揮も務めるニコールが声明を発表。「世界中で大反響を呼んだことを受けて、リアン・モリアーティとデイビッド・E・ケリー、そして創造性にあふれた監督アンドレア・アーノルドの手によってもう一度実現することになりました」と、シーズン2の製作決定とともに、監督がヴァレからアーノルドに交代することを明かした。そのニコールとリースは、シーズン2でも出演・製作総指揮を兼任するという。
新監督に決まったアーノルドは、脚本・監督を手掛けた2003年の短編映画『Wasp(原題)』でアカデミー賞を受賞。その後、『トランスペアレント』『アイ・ラブ・ディック』といったドラマを手掛けている。なお、シーズン2製作の噂に対し、ヴァレは「1シーズンで完結したはずの作品に戻ることに躊躇している」と述べていた。
リースも「この才能あふれるチームで再び仕事ができることにワクワクしているの。モントレーに暮らしている興味深く複雑な人々をさらに掘り下げ、ストーリーの続きを観客に届けられるんだもの」と製作決定について喜びを露に。そして新監督について、「ストーリーの伝え方がとてもユニークなアンドレアを歓迎するわ」と、その手腕に期待を寄せている。
シーズン2も同じく全7話構成となり、全てのエピソードの脚本を引き続きケリーが執筆する。また、現在出演が明らかになっているのはニコールとリースの二人のみだが、HBO側の発表によれば、キャストの多くが続投に向けて現在交渉中とのこと。大きな成功を収めたシーズン1に続けるだろうか?(海外ドラマNAVI)
Photo:『ビッグ・リトル・ライズ ~セレブママたちの憂うつ~』
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