天候を操る気象コントロール衛星の暴走が地球に引き起こす超異常気象を描いた『ジオストーム』が、1月19日(金)に公開となる。この度、本作に登場する気象コントロール衛星や地上管制室のセットが、NASA(アメリカ航空宇宙局)職員の折り紙付きのディティールであることが明らかとなった。
気象コントロール衛星"ダッチボーイ"の内部構造は、本物の国際宇宙ステーション(ISS)を元に設計。監督のディーン・デヴリンは「NASAの人たちがアートワークとセットのデザインを確認しに来たんだけど、あのときは心臓がのどから飛び出しそうだったよ! 美術監督の仕事を絶対的に信頼していたけど、彼らから承認を得ることは私にとって重要だったんだ。そしてセットが忠実だとNASAの職員から告げられた時は心からホッとしたよ(笑)」と、映画のセットでありながら、NASAが認めたクオリティであることを明かした。
このセットを組んだのは、美術監督のカーク・M・ペトルッチェリ。彼は『ゴーストライダー』や『ファンタスティック・フォー:銀河の危機 』など数々の大ヒット作の美術を担当してきた。これまでデヴリン監督と何度も仕事をしてきたカークは、見た目も雰囲気も本物として説得力のある気象コントロール衛星をぜひとも作りたかったという。
「映画の気象コントロール衛星の基本構造の技術的、工業的、機械的要素を作るうえで、私たちが行った全てに論理的な根拠があります。実際に宇宙で撮影していなくとも、そう思えるように細部までこだわりました。クルーたちがどのように呼吸するか? 空中で粒子に何が起きるか? など、あらゆることを考えたんです。NASAでリサーチをした時、ISS内がどんなものかを実感できる機会を与えてもらいました。彼らは私たちの質問にとても真摯に答えてくれて、本当に助かりました」と、カークは語る。さらに「たとえ架空の物語のセットであったとしても、これまでNASAが培ってきたことに敬意を払い、彼らの科学的原則を尊重しようと考えました」と話し、嘘のないセットを作ることで協力してくれたNASAに対しての敬意を表したことを語る。
実際にこのセットの中で主人公を演じたジェラルド・バトラー(『キング・オブ・エジプト』)は、「セットのディティールは本当に素晴らしかったです。特に、気象コントロール衛星の貨物ドックと、NASAの地上管制室はすごかった! 役を演じる上で自然と役になりきれました。時折、本当に宇宙ステーションにいるように感じてしまい、ジェイクと一緒に宇宙への旅に出ているような感覚になりました(笑)」とリアルなセットが役を演じる上で非常に役立ったことを話した。
寒波、熱波、地割れ、洪水、竜巻、雷、そして雹。全てのディザスターがここに集う! 『ジオストーム』は1月19日(金)全国ロードショー。(海外ドラマNAVI)
Photo:『ジオストーム』
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