【お先見】『SUPERNATURAL』から生まれた新たな家族、『Wayward Sisters』はガールズパワー炸裂!

サム&ディーン・ウィンチェスター兄弟が活躍する大人気の超常現象アクションドラマ『SUPERNATURAL/スーパーナチュラル』で知られる、タフで強い女性キャラの保安官ジョディ・ミルズ(キム・ローズ)を中心とした女性が主役のスピンオフドラマが製作されていることは以前お伝えした通り。本作の実質上のパイロット版となるエピソード、『SUPERNATURAL』シーズン13第10話が米CWにて1月中旬に放送された。その登場人物や内容を一足先にご紹介しよう。

【関連記事】『スーパーナチュラル』の熱い兄弟愛、ジェンセンとジャレッドが紡いできた12年

『Wayward Sisters(原題)』というタイトルの今作は、保安官のジョディを中心に、『SUPERNATURAL』での悲劇により孤児になった若い女の子たちが、ジョディの保護のもとで訓練を受け、モンスターたちに戦いを挑むというストーリーだ。ウィンチェスターの二人のように血がつながった兄弟ではなく、孤児となった女性たちが姉妹のような強い繋がりを築き活躍する物語となっている。

【関連記事】【まとめ】『グレアナ』『GOT』『SUPERNATURAL』~製作中の人気シリーズ・スピンオフ

『SUPERNATURAL』の脚本家アンドリュー・ダブ、クリエイターのロバート・べレンズ、ロバート・シンガー、そしてフィリップ・スグリッシアが製作を担当。本家から引き続いて登場するのは、ジョディのほか、孤児でありシーズン10からハンターとなったクレア・ノバック(キャスリン・ニュートン)、ジョディに保護されているアレックス・ジョーンズ(キャサリン・ラムディーン)、そしてジョディの相棒であるドナ・ハンスカム保安官(ブリアナ・バックマスター)。新たなキャストとして、アトランタから来た霊能力者ペイシェンス役のクラーク・ベッコ(『サバイバー:宿命の大統領』)などが参加している。

20180204_supernatural spinoff_02.jpg【関連記事】『SUPERNATURAL』キャラクター紹介〜イケメン&美女編〜

本編は、一人でハンターとして活躍するクレアが、ジョディのもとへ戻るところから始まる。しかしジョディの家にあったクレアの部屋や服は見知らぬ女性ペイシェンスによって使われており、それを知ったクレアは面白くない。看護師として普通の仕事をしているアレックスに詰め寄るクレアは、「You look like a biker Barbie.(バービー人形のバイク野郎バージョンみたい)」と言われる始末(ケガをしている革ジャンの金髪美人クレア。的確な表現!)。

ジョディとクレアのすれ違いは、まさに娘を心配する母とその心配が不必要であると突っぱねる娘との関係そのもの。そんな中、サムとディーンを救おうと、女性陣は力を合わせ始める。全体的にはクレアの成長が描かれ、さらに本家にも関係する新たな謎が深まるという内容だったが、え!最後こんなことに!?早く続きが見たい!と思わせるエピソードだった。モンスターを殺したことのなかったペイシェンスが、「I killed a monster(モンスター殺しちゃった)」と言うと、周囲が「Welcome to the family(これで家族の一員ね! ようこそ!)」とジョーク交じりに返すシーンが、本家とは違う、血の繋がりのない人間を家族として受け入れていくという本作の面白さを表しているようでもある。今の時代に合った、女性をメインにした『Wayward Sisters』は、今後期待が膨らむ作品だ。

Photo:『SUPERNATURAL/スーパーナチュラル』© 2005 Warner Bros. Entertainment Inc. All rights reserved. キャスリン・ニュートン(C) NYPW/FAMOUS