『Glee』『アメホラ』を生み出したライアン・マーフィー、Netflixと契約

これまで米FOXにて『Glee/グリー』、米FXにて『アメリカン・ホラー・ストーリー』や『アメリカン・クライム・ストーリー』などのヒット作を手がけてきたクリエイターのライアン・マーフィーがNetflixと契約を結んだことが明らかになった。米Varietyによれば、契約金は2億5000万ドル(約267億円)~3億ドル(約320億円)だという。

マーフィーは昨年トニー賞ミュージカル主演男優賞を受賞したベン・プラット(『ふたりは友達? ウィル&グレイス』)が主演の新作コメディをNetflixで手掛けることが明らかになったばかりだが、このほど本格的にNetflixに進出することになった。

契約期間は5年間で、Netflixにてオリジナルドラマや映画を製作していくことになる。Netflixとの契約が有効になるのは、現在締結中のFXとの契約が切れた7月1日(日)以降とのこと。これまで長年20世紀フォックスで仕事をしてきたマーフィーだが、20世紀フォックス・スタジオやFXがディズニーに買収されたことがきっかけとなり、Netflixへ移ることを決意したようだ。

マーフィーは今回の件について、「私にとっては歴史的瞬間だろう。僕は1989年に55ドルをポケットに入れてインディアナからハリウッドへ出てきたゲイの少年だった。だからこそ、自分の夢が形となり、大きな成果を上げたという事実は何にも変えられない感動なんだ」とコメント。

続けて「これからも女性やマイノリティ、LGBTQのヒーロー&ヒロインを支持し続けていく僕と、僕の会社の未来を信じてくれたNetflixのテッド・サランドス、リード・ヘイスティングス、シンディ・ホランドには本当に感謝の気持ちでいっぱいだ。そして、FOXの友人や同僚とのパートナーシップを既存のドラマで継続していけることも光栄に思っているよ」と胸の内を語っている。

昨年には、長年にわたり米ABCで『グレイズ・アナトミー』『スキャンダル 託された秘密』、『殺人を無罪にする方法』などをヒットさせてきたションダ・ライムズもNetflixと契約しており、NetflixやHulu、Amazonといった動画配信サービスの成長に伴って、これまでTV界を牽引してきたクリエイターたちも新たな場所へと動き始めている。(海外ドラマNAVI)

Photo:ライアン・マーフィー
(C)PAULINE FRENCH/FAMOUS