歌手で女優のセレーナ・ゴメスが原作と出会い、6年以上の歳月をかけ、自らが製作総指揮として映像化を実現させたNetflixオリジナルシリーズ『13の理由』。少女の死をめぐる13の理由を紐解いていくソーシャルチェーン・ミステリーの本作から、キャストのディラン・ミネット(クレイ役)、アリーシャ・ボー(ジェシカ役)と製作総指揮者のブライアン・ヨーキーが来日し、4月23日(月)にTOHOシネマズ日本橋でスペシャルイベントが行われた。
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主人公クレイを演じたハリウッド注目の若手俳優ディランは会場に入るなり、客席に自分の顔がプリントされたお面を見つけて大喜び。そして、彼と一緒に前日日本入りしたという、ハンナの元友人で事件の鍵を握るジェシカ役のアリーシャは、ディランと二人で原宿、渋谷、新宿ゴールデン街などを散策したと話し、「バーで2時間も過ごして凄く盛り上がったの!」と初めての日本滞在を思う存分楽しんでいると、熱弁をふるった。
脚本家も兼ねるヨーキーは、実は本作企画化より随分前に、14歳になる姪から原作となるジェイ・アッシャーの本を薦められ、深い感銘を受けたことが制作に携わるきっかけになったと打ち明けた。
イベントには特別ゲストとして、若槻千夏とりゅうちぇるが登壇。若槻は「このドラマは、当事者の目線に立って描かれているのでストーリーがとても繊細。自分の子供にも観せていかなければいけない、リアリティのある番組だと思いました」と語り、4年前に高校を卒業したりゅうちぇるは「SNSと一緒に学生時代を歩んできた世代なので自分と重ねて観れたのがとても楽しかった」と作品に共感を覚えたと話した。
そして、現在SNSで流行しているという「#高校生の自分に教えたいこと」に話題が及ぶと、ディランは「それ位の年代って、感情的に行動したり言葉に出してしまいがちだけれど、思わぬ形で受け止められてしまうこともある。だから、周りのことを考えながら行動したり、言葉を使うべきだと言ってあげたいね」と述べた後、「でも別に僕が意地悪だったわけではないよ」と付け加えて場を和ませた。一方アリーシャは「高校時代、私はいつも孤独だった。だから、その頃の自分に言いたいのは、一人でいてもいいのよってこと。寂しい思いをしているからといって世界が終わるわけではない。自分自身と過ごすことで自分を知ることができるし、本や映画がベストフレンドになることもある。友達は自分という人間を形作る一助になるから、自分の気持ちを上げてくれる人と一緒にいるのもいいと思う」と過去の自分にメッセージを送り観客の共感を得た。ヨーキーは「みんながパーティを楽しんでいる間、僕は部屋で一人、大音量で音楽を聞きながら戯曲を書いていた」と振り返り、「だから3つのことを言いたい。1つ目は、今は人気者でなかったとしても全然構わないよということ。2つ目は、パーティで本当に楽しめる人はあまりいない。そして3つ目は、将来的には東京に来て自分の番組を気に入ってくれる多くの人たちに会うことができるよ!」と話し、会場の笑いを誘った。
最後に若槻とりゅうちぇるから、本作ストーリー展開のキーとなるカセットテープにちなみ、"巨大カセットテープ絵馬"がサプライズでプレゼントされ、大盛況のうちにイベントは幕を閉じた。
Netflixオリジナルシリーズ『13の理由』はNetflixにて独占配信中。(海外ドラマNAVI)
Photo:『13の理由』キャスト来日イベント