『Locke & Key』、キャストを一部変更してNetflixでついにシリーズ化決定

スティーヴン・キングの息子、ジョー・ヒルが手掛けるコミック「ロック&キー(Locke & Key)」。これまで何度もTVや映画での実写版製作が企画されてきた本作だが、ついに、Netflixにてシリーズ化されることがわかった。米Deadlineが報じた。

昨年、Netflixの最大のライバルともいえる米Huluが本作のドラマ版のパイロット製作に乗り出していたが、一転、今から2ヶ月前の今年3月にシリーズ化を見送ることを発表。その直後に、製作者とNetflix間で交渉が始められたのだという。

関係者の情報によれば、Netflixは本作の知的財産権を所有し、Huluが作ったパイロットを引き継ぐのではなく、ロック家の3人の子供のうち二人を新たにキャスティングし、企画を再開発する予定だという。

Huluのパイロット版でメガホンを取ったアンディ・ムスキエティはキング原作の映画『IT/イット"それ"が見えたら、終わり。』の続編に参加しているため、Netflix版で監督を務めることは不可能だが、製作総指揮として携わるという。ムスキエティとともに、『ワイノナ・アープ』を手がけたテッド・アダムズとデヴィッド・オザーが製作総指揮を務める。

「ロック&キー」は、父親を惨殺されたのち、米メーン州にある屋敷に移り住んだロック家の子どもたち3人と母親ニナをめぐるホラー・ファンタジー。その屋敷には、様々な力を与える魔法の鍵が隠されており、狡猾な悪魔がどんな手段を講じてでも手に入れようとしていた...という物語。ニナを演じるのはフランシス・オコナー(『セルフリッジ 英国百貨店』)で、3人の子供を演じた俳優の中で、ジャクソン・ロバート・スコット(『IT/イット"それ"が見えたら、終わり。』)のみが続投する。ほかに、Huluのパイロット版にはネイサン・コードリー(『ザ・サークル』)、サマンサ・マシス(『ストレイン』)、オーウェン・ティーグ(『IT/イット"それ"が見えたら、終わり。』)、ダニー・グローヴァー(『リーサル・ウェポン』シリーズ)らが出演した。

Huluでパイロット版が発注されたのは2017年4月、Huluのトップが変わる前だった。本作の企画を支えたクリエイティブチームは万全の準備を整え、脚本を進めていたが、状況は一変してしまった。そもそも、2010年に米FOXにてTVドラマ化が企画されていたが、結局は見送られ、2016年に再びTV化の企画が始動していることが発表されていたのだ。今回は念願叶って、ようやくシリーズ化実現に至った。(海外ドラマNAVI)

 

Photo:『Locke & Key』
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