英国王室ファン必見!"王室"がテーマの動画配信サービスが誕生

英国王室の番組を手がけてきたことで知られるプロデューサーのニック・バレンが、"王室版Netflix"と謳う新動画配信サービス「True Royalty」を立ち上げた。現在、このサービスは米国と英国などで利用可能になっている。米Varietyが報じた。

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バレンは英国アカデミー(BAFTA)賞(テレビ部門ライブアクションカテゴリー)を受賞した『The Queen"s 90th Birthday Celebration(原題)』をプロデュースしたほか、製作会社「Spun Gold」を立ち上げ、今年5月に米FOXで放送された『Meghan Markle: An American Princess(原題)』も手がけた。そんな彼が起業家のグレゴール・アンガス、ブランド専門家エドワード・メイソンと組んでTrue Royaltyを管理する新会社ABMを設立した。

新サービスでは、All3Media、Banijay、BBC Studiosなどが製作した150時間分のコンテンツを獲得しており、バレンは年末までに400〜500時間分に拡大する予定だという。英国王室に限らず、時代を超えて世界中の王族のドキュメンタリーや特別番組、TVドラマなどを提供していくことになるようだ。現段階では、英国とアイルランド、北アメリカ、オーストララシアで視聴可能。

5月19日に行われたヘンリー王子とメーガン妃の結婚式は、米国で2900万人、世界中で20億近くの人たちが視聴。ABMはこれまで視聴できなかったコンテンツを持つ主要市場としてアメリカをターゲットにしているという。バレンは「ファラオから中世の王、そしてメーガン・マークルまで、僕たちは世界中の王族の物語をみんなに届けていく」とコメント。

英国女王エリザベス2世の治世を描くNetflixの『ザ・クラウン』は、現在世界中で注目されているドラマの一つ。アンガスも、「『ザ・クラウン』のヒットは偶然ではない。(Netflixは)人口統計の大きな穴を埋めたんだ。そして私たちに二つの恩恵を与えてくれた。それは、王室で起こることに深く関心を持てる番組を作ってくれたこと。そして、SVOD(定額制動画配信)についての新しい人口を教えてくれたことだ」と、語っている。(海外ドラマNAVI)

Photo:『ザ・クラウン』
(C) Robert Viglasky / Netflix