【ネタばれ】Netflix『オレンジ・イズ・ニュー・ブラック』シーズン6 「マックス」に移送されたパイパーたちの運命は!?

本日7月27日(金)よりシーズン6の配信がスタートするNetflixオリジナルドラマ『オレンジ・イズ・ニュー・ブラック』。収監されてしまった育ちの良いお嬢様と囚人たちが織りなす衝撃的な日々が帰ってくる。

(※本記事は、同シリーズのネタばれを含みますのでご注意ください)

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■舞台一新、最高レベルの刑務所へ
前シーズンでは刑務所で暴動が起き、2名の看守が命を落とす騒動の末に鎮圧。お嬢様のパイパー(テイラー・シリング)など反乱の中核となったメンバーたちは、警備レベルの厳しい刑務所「マックス」に移送された。

緊迫した第1話からスタートする新シーズン。州検察官がマックスを訪れ、暴動中に起きた看守殺しの犯人を厳しく調査する。麻薬常習者のニッキー(ナターシャ・リオン)や、囚人たちのボス格のレッド(ケイト・マルグルー)など、暴動に関与したメンバーは図書室の本に暗号を仕込んで連絡を取り合い、口裏合わせに奔走。そんな中、検察官の疑いは無実のテイスティ(ダニエル・ブルックス)に向いてしまう。テイスティは裁判にかけられ、終身刑を宣告されようかという危機に。

主人公パイパーたちは新しい環境での生活にも四苦八苦。反目し合う複数のグループに別々に配属され、ヒエラルキーの最下層から再スタートとなる。中でもグループC・Dは、終身刑のキャロル(ヘニー・ラッセル)とその姉妹バーバラ(マッケンジー・フィリップス)がそれぞれ強力に統治するライバル勢力。パイパーたちは抗争に怯えながら新米として服役生活を始めることになる。

■思い切った舞台転換が奏功
「マックス」に移送されたパイパーたちは新たな服役生活をスタート。長年舞台となったリッチフィールド刑務所に別れを告げた。前シーズンまで親しんだ環境を一新する思い切った転換について、新しいキャラクターたちが新鮮なエネルギーを吹き込む展開となり英断だと米Entertainment Weeklyは評価している。なお、新環境とはいえ、これまでのストーリーの流れはしっかりとつかんでいる。黒人受刑者のテイスティは、暴動での看守殺しという無実の罪に問われ、終身刑宣告の危機に瀕している。人種差別により彼女の刑務所内での立場は最下層となるなど、社会問題への鋭い風刺も健在だ。

舞台転換については、米Varietyも歓迎。今シーズンは同所に移送された数人のグループに焦点を絞っており、近年17名を数えるまでに膨れ上がっていたメイン・キャラクターをスリム化。シリーズ開始当初の力強いストーリー性を取り戻すことに成功した。また、「マックス」はこれまで囚人たちが恐れていた場所だが、今期はそこでの共同生活を強いられることに。暴動が起き放題だった前シーズンに比べてドラマに秩序が戻ったと、同誌は大胆な変更の効果に納得顔だ。

■豊かなサブ・プロットが魔法の効果
シーズン2までは主にパイパーの視点で語られていた本シリーズも、近年は多数のキャラクターの視点で進行するスタイルが定着。モザイク模様のような複数のストーリーと、フラッシュバックを交えた豊かな語り口がシリーズのかけがえのない基盤だと語るのは米Vulture。こうした構成は、注目されにくい脇役たちが雄弁に語る貴重な機会をもたらしてきた。シーズン6では、サブ・プロットが脇道のように感じられることも多少あるものの、脇道があってこそサスペンスや感動に溢れた予想外のシーンに出会うことができるというもの。こうしたシーンにこそ本作の魔法のような力を実感する、と同誌は評価している。

ただしVarietyのように、脇道の多さに不満を覚えるという声も。13話あるため、サイド・ストーリーの導入はやむを得ないが、無実の罪で裁判にかけられるテイスティと、彼女を救おうとする元所長のカプート(ニック・サンドウ)に的を絞った方が、ドラマとして成立しやすかったのではと述べている。とはいえ全体的にはシーズン5よりも目立って面白くなっているとしており、ますます勢いを増す人気シリーズの最新作から目が離せそうにない。

女子刑務所が舞台のクライム・コメディ『オレンジ・イズ・ニュー・ブラック』シーズン6は、本日よりNetflixで全世界同時配信。(海外ドラマNAVI)

Photo:『オレンジ・イズ・ニュー・ブラック』シーズン4より
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