「ベネディクトよ、変わってしまったね」新ドラマでのビジュアルにメディア衝撃

世界的人気を集める演技派俳優、ベネディクト・カンバーバッチ。エミー賞を受賞した『SHERLOCK シャーロック』でのブレイク以来、『ドクター・ストレンジ』『Patrick Melrose(原題)』と、TV・映画を問わず活躍が続く。熱烈なファンも多い彼だが、突如、その前頭部から頭頂にかけて「異変」が起こり、英メディアに動揺が広がっている。

■驚きの「変身」
「ベネディクト、プライドを捨てブレグジットの役のために禿げる」とショッキングな見出しを躍らせるのは英The Times。英Independentも、生え際を後退させて変身したと報じるなど、イギリス各紙は突如ビジュアルを一変させた名優に騒然となった。

ベネディクトよ、変わってしまったね、と嘆くのは英Metro。完全に頭髪を失ったわけではないが、額から頭頂にかけて髪の毛は皆無に。目立って後退した生え際を披露したベネディクトは普段と変わり果てた姿になっており、頭髪を失ったことにかなり憔悴した様子だと伝えている。

■EU離脱の黒幕に似せて
思わぬ変身の理由は、イギリスのEU離脱を扱った単発のTVドラマ『Brexit(原題)』。来年3月末のEU脱退と同時期の放送が予定されており、現在撮影の真っ最中。離脱への投票を呼びかけるキャンペーン「Vote Leave」を主導した政治アドバイザーのドミニク・カミングスの役を務める。今回の「変身」は役作りの一環で、ドミニク氏の外見に似せてのこと。衝撃的な初ビジュアルの公開を受け、英メディアは騒然となった。

ドラマは政治が題材となるものの、エンターテインメント性の強いものにしたいと、ドラマを製作する英Channel 4はコメント。勝利につながったデータ戦略にフォーカスし、投票までのイギリス全土が大きく揺れた8週間を克明に描くポリティカルスリラーとなる。本作への出演決定前、離脱反対側の立場で活発に活動していたベネディクトは一転、反対陣営の主導者として登板することになった。

■高校から役者の道を志す
そんなベネディクトの演技力は、俳優である両親譲り。ロンドンで生まれた彼は、高校でアートに精を出す傍ら、芝居の勉強を始める。これが将来の役者業への第一歩となった。卒業後はインドの修道院で英語教育のボランディアを1年間こなすなど、多彩な活動で演技の礎を作った。2000年代初めにデビューするや否や、瞬く間に才能を顕に。初期の出演作の一つ、2004年の英BBCのTV映画『ホーキング』では、天才科学者スティーヴン・ホーキング博士の役を務めている。2007年の恋愛映画『つぐない』では、脇役ながら印象的な演技を披露。2010年にスタートしたTVシリーズ『SHERLOCK』でブレイクし、以降、『Patrick Melrose』で怠惰な富豪青年を演じるなど快進撃が続いている。

♦ベネディクトも入賞の英国男優総選挙
SCREEN×シネフィルWOWOW主催の、英国男優の人気ナンバーワンを決める〈英国男優総選挙2017〉では、コリン・ファースに続いてベネディクトが昨年度の2位を受賞。「こころに響く声」「眼力・眼差し」「表情・表現力」など、5部門中4部門で上位入賞し、その魅力が改めて明らかになった。

今年開催となる〈英国男優総選挙2018〉では、現在投票を受け付け中。締切の9月24日までに応募すると、抽選で豪華商品がプレゼントされる。ブリティッシュヒルズ宿泊券が2組4名に当たるほか、Amazonギフト券 3000円分が20名に、「刑事モース~オックスフォード事件簿~」オリジナルクオカード 500円分が50名にそれぞれ贈られる。また、英国男優総選挙2018の結果発表号となるSCREEN12月号が5名にプレゼントされる予定。

(海外ドラマNAVI)

Photo:ベネディクト・カンバーバッチ
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