『NCIS：ニューオーリンズ』新たな展開の数々に全米熱狂のシーズン3

全米視聴率ナンバー1を誇る『NCIS ネイビー犯罪捜査班』より派生したスピンオフ第2作『NCIS：ニューオーリンズ』。その第3シーズンのDVDがいよいよリリースとなる。

米ルイジアナ州に位置するニューオーリンズを舞台に海軍・海兵が関わる事件が発生すると、出動要請のかかる犯罪捜査チームを主人公にした同ドラマも、2014年の放送開始から3シーズン目を迎え、新たな展開が数多く待ち受ける。そんな『NCIS：ニューオーリンズ』シーズン3の見どころと注目ポイントを紹介しよう。

『NCIS：ニューオーリンズ』とは？

『NCIS』シリーズは、2003年に米CBSにて放送がスタート。アメリカ海軍や海兵隊が関係する事件が発生すると捜査に乗り出す犯罪捜査チームを描く作品だ。放送開始と共に全米を席巻し、爆発的な視聴率を記録。瞬く間に全米視聴率ナンバー1ドラマとなり、世界で最も観られているTVドラマの称号まで獲得した。

2009年にはスピンオフ第一弾となる『ロサンゼルス潜入捜査班 ～ NCIS: Los Angeles』が放送開始。潜入捜査を得意とする犯罪捜査チームの活躍を描く同作もまた、オリジナルに続く視聴率を記録。いま、『NCIS』シリーズはアメリカTV界の視聴率を独占中なのだ。

『NCIS：ニューオーリンズ』は、そんな世界で最も観られているTVドラマである『NCIS～ネイビー犯罪捜査班』より派生したスピンオフ第二弾。オリジナルがワシントンD.C.を拠点にアメリカ全土を舞台としているのに対し、本作はニューオーリンズを舞台としており、オリジナルに続き、順調な視聴率をキープし続けている。ジャズの発祥の地として知られ、ハロウィンやマルディグラといったお祭りごとを愛し、市民たちの絆も強いこの街で、海軍・海兵が関係する事件が発生すると、捜査に乗り出す犯罪捜査チームの活躍を描く。

中心となる事件の内容や題材にはオリジナルと似通った部分が多いが、本作は『ロサンゼルス潜入捜査班 ～ NCIS: Los Angeles』を含めた他2作品とは一線を画す要素が多く組み込まれている。

ニューオーリンズという街は、2005年8月にアメリカ南東部を襲ったハリケーン・カトリーナの被害を大いに受けた街なのだ。この時、市内の陸上面積の約8割が水没したとさえ言われている。あれからすでに10年以上が経過し、ニューオーリンズはこのアメリカ史に残る自然災害から見事に復興を遂げた"不屈の街"として有名なのだ。

このような歴史を持つ街を舞台としていることから、本作では街全体が"家族"のように描かれており、団結力、そして絆の強さを感じさせる物語が繰り広げられ、他の2作品よりも感情移入を誘う作品に仕上がっている。

シーズン3の見どころ

『NCIS：ニューオーリンズ』シーズン2の最終話で、犯罪組織ナタル・カルテルの一員だったDHS（国土安全保障省）ジョン・ルッソ捜査官との関係性から、停職処分を受けたNCISニューオーリンズ支局の面々。あれから時が経ち、バーレスク・フェスティバルで賑わうニューオーリンズを謎の狙撃手が襲う事件が発生したことから、彼らに召集がかかる。

チームを束ねる"キング"ことドウェイン・プライド（スコット・バクラ）、逞しく頼れる捜査官クリス・ラサール（ルーカス・ブラック）、ATFからNCIS捜査官に転身したソーニャ・パーシー（シャリータ・グラント）らは捜査を開始するが、ただ一人、ルッソと親密な関係になり、チームもといニューオーリンズを危険に晒してしまったことから立ち直れなかったメレディス・ブロディだけはチームを離脱。人手が足りない中、事件の解決に挑むことになるのだった。

今シーズンの中心にあるのは、前シーズンの終盤から続く、犯罪組織ナタル・カルテル壊滅へ向けた物語だ。一連の事件に関与する男・ハビエル・ガルシアを追い詰めようと心血を注ぐFBIなども大きく関わってくる手に汗握る展開に注目だ。その過程でNCIS存続が危ぶまれたり、新たなメンバーの加入、そして次第に明らかになっていくニューオーリンズ市長のダグラス・ハミルトンの汚職など、シーズン通して見逃せない要素が満載だ！

プライドの友人であるエルヴィスやラサールの風俗班時代の同僚など、チームの過去を垣間見られるエピソードや石油流出事故を防ごうとプライドがたった一人で石油リグに乗り込むアクション満載のエピソードなど、これまでのシーズンと比べても、傑作エピソードが多いのも印象的だ。

今シーズンもあるよ！『NCIS～ネイビー犯罪捜査班』とのクロスオーバー

本作のようなスピンオフ作品の魅力は、やはりオリジナルとのクロスオーバーだ。これまで同様、今シーズンももちろんクロスオーバー・エピソードが用意されている。

今回はワシントンD.C.本部より潜入捜査の一環としてニック・トーレス（ウィルマー・バルデラマ）とティモシー・マクギー（ショーン・マーレイ）がニューオーリンズにやってくる。自意識過剰なトーレスの少し浮いている存在感と逞しいベテラン捜査官のような雰囲気を漂わせるマクギーがニューオーリンズ支局の面々と織りなす化学反応に注目してもらいたい。

今シーズンの主役は、意外にも"あの男"

今シーズンの隠れた主役として、その人生に大きな転機を迎えるキャラクターがいる。それは、チームの分析官として活躍し、そのオタク的な魅力で視聴者を楽しませてくれている、セバスチャン・ランドだ。

彼の人生が第4話「大脱走」を境に大きく変わることになる...。もちろん、この第4話自体も大傑作のエピソードで目が離せないのだが、シーズン3全体を通して、大きく成長していくセバスチャンの言動にも注目してもらいたい！彼の存在が今後の『NCIS：ニューオーリンズ』において、さらに大きな魅力となっていくだろう。

新たにFBI捜査官のタミー・グレゴリオが参戦！

本作の放送開始当初からチームを支え続けてきたゾーイ・マクラーレン演じるブロディ捜査官の離脱を受けて、今シーズンから新たにヴァネッサ・フェルリト演じるタミー・グレゴリオFBI捜査官がチームに加わることになる。

前シーズンからNCISと大きく関わってきたナタル・カルテルを追うFBIがプライドたちの調査のために送り込んだスパイのような存在で、心の奥底を見透かされているような鋭い目つきが印象的な女性捜査官だが、その過去には秘密があり、徐々に"ニューオーリンズ愛"を募らせていく。

グレゴリオの強さと弱さを巧みに演じ分けるヴァネッサは、2002年に女優デビューを飾り、『24-TWENTY FOUR-』シーズン3のクラウディア役では強烈な印象を残し、2004年から『CSI：NY』のエイデン・バーン捜査官として人気を博した。そんな彼女が再び、犯罪捜査ドラマに帰ってきたということもあり、嬉しいファンも多いはずだ。

新たなメンバーの加入や登場人物たちの変化など、新要素にも充実した『NCIS：ニューオーリンズ』。シーズン3を迎え、ますます盛り上がりを見せる本作から、今後も目が離せそうにない！

■『NCIS：ニューオーリンズ』シーズン3　商品情報
DVD-BOX PART1　9月5日（水）リリース　7,350円＋税
DVD-BOX PART2　10月11日（木）リリース　7,350円＋税
※同日レンタル開始
発売・販売元：NBC ユニバーサル・エンターテイメント
公式サイト

（文・zash）