また新たな映像配信サービスが!ワーナーメディア、2019年中のローンチを目指す

米国大手通信会社のAT&Tが所有するワーナーメディア(元タイム・ワーナー)が、独自の映像配信サービスをスタートすることを発表した。2019年第4四半期の公開を目指す。米Varietyなど複数のメディアが報じている。

10月10日(水)、同社CEOのジョン・スタンキーは2019年末までに、同社が所有する大量のコンテンツを整理し、配信サービスに盛り込む計画を述べた。この新サービスは、同社の傘下である米HBOを窓口として開始する。大ヒットドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』を所有するHBOに、ワーナーメディアをバンドルサービスとして提供するというこのサービスの料金設定は、HBOのみのそれよりわずかに高くなるようで、ライバルとなる米Netflixと同等レベルを見据えているようだが、正式な価格は未だ決定していない。スタンキー氏は今回の発表に関して、以下のように述べた。

「AT&Tとタイム・ワーナー社が合併したことにより、このような素晴らしい新サービスを提供できることになりました。ワーナーメディアが所有する映画、TVドラマ、ドキュメンタリー、そしてアニメーションなど様々なコンテンツを、配信サービスという形に拡大してお届けすることに全力を尽くします。弊社のコレクションは、高級ブティックのような感じをイメージしており、皆様のお好みにあった細かい要望に応えられるだけではなく、質の高いものを提供してくことを目指しています」

ワーナーメディアは、アニメに特化しているBoomerang、韓流ドラマサービスのDramaFever、そして最近立ちあがったばかりのDCコミックスを手がけるDC Universeなど数多くのプラットフォームを所有しており、これらを一気にまとめてしまうことで、コスト削減を実現し、更には視聴者に多様なコンテンツチョイスを与えることができるという。

以前発表されたように、現在米ディズニーが21世紀フォックスの買収を進めている段階だが、そのディズニーやNetflixなどに対抗できるよう、ワーナーメディアが持つ充実した独自のコンテンツを配信サービスにして視聴者を獲得するというプランのようだ。

今年6月、AT&Tがタイム・ワーナーを買収したが、米司法省は、買収差し止めを求めていた。だが最終的に米連邦地裁が司法省の訴えを退け買収が完了し、AT&TはHBOやタイム・ワーナー(現ワーナーメディア)を傘下に置く巨大メディア企業となった。大手による配信サービスの戦国時代を迎えた今、今後の動向に注目していきたい。(海外ドラマNAVI)

Photo:米HBOと言えば...『ゲーム・オブ・スローンズ』
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