ハロウィンはゾンビに変身『ウォーキング・デッド』グレッグ・ニコテロ直伝!リアルなゾンビメイク

日本でも恒例イベントとなりつつある10月のハロウィン。ハリウッドでも毎年セレブが様々なコスチューム姿を披露し、SNSなどメディアを賑わせる。かっこいい、可愛いコスチューム姿もいいが、今年はリアルなゾンビに変身してみては? 『ウォーキング・デッド』で特殊効果メイク・製作総指揮・監督の3役をこなすグレッグ・ニコテロ直伝の、家庭でできるゾンビメイクのハウ・ツーを紹介しよう。英Guardianが掲載している。

■完璧な血のりはこうやってできる
多くの人は、液体の着色料を使うが、これは衣類についた際になかなか落ちない。そこでオススメなのが、カロ・コーン・シロップ(とうもろこしから作られたシロップ)だ。スーパーなどで粉の着色料を購入したら、赤と黄色が血の色に見えるような配分で混ぜる。カロ・コーン・シロップを混ぜたら出来上がりだが、もし血のりが肌でべったり固まってしまうようであれば、食器洗剤を少し足すと、サラサラになり肌で伸びやすくなる。

■本物の傷!? びっくりするほどリアルに!
プロは、ゴムやシリコン資材を使うが、自宅でやる場合はティッシュやコットン(綿花)、ラテックスゴムを何重にも糊で重ね貼りし、ドライヤーで乾かすといいだろう。

■ゾンビの肌は、アースカラーで。
KRYOLAN社の"アクアカラー"という名前のメイクアップ用絵の具が効果的。スポンジを一旦水に浸してから、イエロー系の茶色をつけて肌に塗る。茶色や乾いた血のような色もOK。ただ、青や緑、真っ赤みたいな色は使わない。ゾンビは基本、全体的にアースカラーの色を使えば間違いない。

■一歩間違うとアライグマに!?
多くの人が目の周りのメイクをやりすぎて、アライグマのようになってしまう。眼球のまわりのくぼみの部分は、十分に影をつけることで、目玉が飛び出しているように見えるようになる。

■腐敗した肌はこうやってできる
傷を作った時のラテックスゴムを使用。肌に貼り付けて、ドライヤーをあてる際に、肌にしっかりと伸ばす。そうすると、乾いた時にゴムがシワシワになって、ゾンビのような腐敗した体が出来上がる。これの上にシワの線を描いてもいいだろう。

■衣装も大事! 古びた洋服を作ろう
黒や茶色の食紅をスプレーボトルに入れてスプレーすると古びた衣装を作ることができる。血のりをつけたりしてもいいだろう。だが、どこもかしこもが同じようにならないように注意!

■ゾンビ俳優は、マウスウォッシュを使っている!
撮影ではゾンビ役のキャストに、マウスウォッシュに黒や茶色の着色料を混ぜたものを口に含んでもらう。そうすると、口を開けた時に中の歯茎や舌がピンク色ではなく、黒く汚くなるからだ。簡単にできる効果的なテクニックだ。

■ヘアスタイルも忘れずに
実はゾンビ役の髪は、一日中いい匂いがしている。それは、洗い流さないタイプのトリートメントで、濡れたようなベタっとしたぐちゃぐちゃの髪にスタイリングしているからだ。見た目はぐちゃぐちゃだが、実はゾンビの髪はとても健康的だ。

■本番前の練習で完璧に!
何度も練習することで、ハロウィン当日は素晴らしいゾンビになれる! 自分に試すことが難しいときは、家族に練習台になってもらい、メイクなどを試してみてもいいだろう。

いかがだっただろうか。実際のロケで使われているテクニックも、意外にシンプルなものがあり驚いたのでは? 『ウォーキング・デッド』ファンなら、今年のハロウィンはゾンビメイクで決まりだ!(海外ドラマNAVI)

Photo:『ウォーキング・デッド』(左上:グレッグ・ニコテロとウォーカー)
(C)Gene Page/AMC