過去と現在が交差しながら描かれるクライムサスペンス『クワンティコ』。そのクリエイターで『コード・ブラック 生と死の間で』も手掛けるマイケル・サイツマンが、『デトロイト 1-8-7』のジェイソン・リッチマンと、ベストセラー作家ジョン・グリシャムの小説2冊を米Huluにてドラマ化を進めていることが明らかになった。米Deadlineが報じている。
ドラマ化されるジョン・グリシャ著の2冊とは?
今回のプロジェクトは、アメリカ出身のグリシャムが1995年、そして2015年にそれぞれ出版した「The Rainmaker(邦題:原告側弁護人)」と「Rogue Lawyer(原題)」の2作が原作となる。これらは別々のドラマとして製作される予定だが、同じ世界観を共有しているということで、「The Grisham」ユニバース作品になるという。
グリシャムはアメリカが誇る法廷作家の一人で、その小説の多くがすでに映像化されている。トム・クルーズ主演映画『ザ・ファーム/法律事務所』(1993)、ジュリア・ロバーツ主演映画『ペリカン文書』(1993)、スーザン・サランドン主演映画『依頼人』(1994)、マシュー・マコノヒー主演映画『評決のとき』(1996)。そして今回ドラマ化される作品の一つ「The Rainmaker」も、1997年に『レインメーカー』のタイトルでマット・デイモン、クレア・デインズを主演に迎え映画化されている。
サイツマンとリッチマンはともにショーランナーを担い、サイツマンが主に「The Rainmaker」を、リッチマンが「Rogue Lawyer」の脚本も担当。どちらの作品も全8話構成の予定だという。また、この2作品では悪役を共有するといい、それぞれのキャスト全員ではないが、両作品ともに出演をする可能性が高いと伝えられている。
小説版は20年の出版時期のズレがあるが、ドラマ版はどちらも時代設定を現代になるという。両作品ともある殺人事件を描き、事実が浮かび上がるに連れて、股にかけたより大きな陰謀へを物語はつながっていく。現時点ではドラマの舞台は未定だが、小説ではミシシッピ州の架空の都市クラントンが登場することが多い。
片方の作品を全話見終わってから、もう片方を見るという見方もできるし、2作品同時に見る方法もある。両作品の第一話を見てから、二話目を見るという視聴も可能だという。
グリシャムはドラマ化を応援しているといい、自身もプロデューサーとして名を連ねることが決まった。同作の更なる情報が入り次第、お伝えしていきたい。(海外ドラマNAVI)
Photo:『クワンティコ』
(c)ABC Studios.