映画『博士と彼女のセオリー』のジェームズ・マーシュ監督と『英国王のスピーチ』のコリン・ファースがタッグを組み、海の上で奮闘する男と、彼を待つ家族の実話を映画化した『喜望峰の風に乗せて』。2019年1月11日（金）より公開となる本作で、コリンが演じるドナルドの広報を務め、ジャーナリストのロドリー・ホールワース役のデヴィッド・シューリス。彼が語る作品やコリンについて語った。
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本作の舞台は、1968年のイギリス。ヨットによる単独無寄港世界一周を競うレースで、アマチュアで航海計器を扱う会社を経営するビジネスマンのドナルド・クローハースト（コリン）が参加する。レース用のヨットを持たないドナルドの果敢な挑戦にスポンサーも現れ、周囲の期待に押される中、ドナルドは妻クレア（レイチェル・ワイズ）と子どもたちを残し出発する。だが彼を待っていたのは、厳しい自然と耐えがたい孤独、そして、予想もしなかった自身の行動だった―。
デヴィッドは、『ハリー・ポッター』シリーズで、ホグワーツの教師で人狼でもあるリーマス・ルーピン役で知られるようになった英国出身の俳優。1993年公開のマイク・リーが監督を務めた『ネイキッド』で、カンヌ国際映画祭男優賞に輝く。その後スティーヴン・スピルバーグ監督の『戦火の馬』や、昨年公開の『ワンダーウーマン』に出演し、主に映画界で活躍している。近年ではTVドラマシリーズ『FARGO／ファーゴ』にも登場。存在感を放ち物語に深みを与えている。また『博士と彼女のセオリー』にもデニス・シアマ役で出演し、マーシュ監督とは2度目となる。
デヴィッドは本作について「読んですぐにストーリーに魅了された。僕にとってはとても珍しいことだった。監督のジェームズに電話して"出演を引き受ける。微塵の迷いもない"と即答したよ。このストーリーの歴史に没頭して色々調べるのが楽しかった。この件は広く知れ渡っている史実であり、多くのリサーチが行われていたので、その分随分ハマってしまったね」と振り返る。
続けて、「映画は、ドキュメンタリー映像に記録されている本人にとっては恥ずかしく思える内容もそのまま表現した。誇張表現は一切ない。物語自体があまりにも驚愕的だから誇張する必要もないんだ」と語った。
コリンとの共演については「今回の役柄にコリンはすべてを賭けていた。共演したシーンでは、コリンの顔にクローハーストの表情が浮かび上がってくるように見えてきた時もあったほど。少々、不気味な感じがするくらいだった」と、コリンの献身的な演技に敬意を表した。
イギリスで有名な奇怪な出来事の一つを描いた本作。単に成功した冒険譚ではなく、強く正しいだけでは語ることのできない人間性をみつめた『喜望峰の風に乗せて』は、1月11日（金）、TOHO シネマズ シャンテ他全国ロードショー。（海外ドラマNAVI）
Photo：『喜望峰の風に乗せて』
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