米FXの人気スパイドラマ『ジ・アメリカンズ』でKGBのスパイとして米国で諜報活動を行うフィリップ・ジェニングス役を演じ、第70回エミー賞ドラマ部門主演男優賞を受賞したマシュー・リス。演技派としての地位を確立した彼が、ロバート・ダウニー・Jrが手掛ける米HBOの新ミニシリーズに主演することが明らかとなった。米TV Lineが報じている。
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マシューが主演するタイトル未定のミニシリーズは、E・S・ガードナーによる推理小説「ペリー・メイスン」シリーズのドラマ化。1932年のロサンゼルスが舞台となり、マシューは弁護士のメイスンがギリギリの生活を送っていた探偵時代を演じ、破綻した結婚とフランスでの従軍経験にさいなまされる設定になるという。
本シリーズで指揮を執るロバートは、もともとメイスン役の候補に挙がっていたとのことで、マシューはロバートと彼の妻であるスーザン・ダウニー(『アイアンマン2』)、アマンダ・バーネル(『Constance(原題)』)、ジョー・ホーナセク(『30 Minutes of Madness(原題)』)と製作総指揮にも名を連ねている。脚本・ショーランナー・共同製作総指揮の3役を務めるのは、ロリン・ジョーンズ(『エクソシスト 孤島の悪魔』)とロン・フィッツジェラルド(『ウエストワールド』)。
小説「ペリー・メイスン」シリーズは、1933年に第1部となる「ビロードの爪」が出版され、1970年3月に著者であるガードナーが亡くなるまで続編が出版され続け、没後はトマス・チャステインによる新作が複数発行された。
ドラマ版には、1967年から1966年まで9シーズンかけて放送された『弁護士ペリー・メイスン』があり、1985年から1995年にかけてはTV映画が30本製作されている。
英ウェールズ出身のマシューは、人気ファミリードラマ『ブラザーズ&シスターズ』で同性愛者のケヴィン・ウォーカー役を5シーズンにわたり演じ、ドラマシリーズ『高慢と偏見、そして殺人』『エドウィン・ドルードの謎』などにも出演している。
ますます演技力に磨きがかかるマシューが、「ペリー・メイスン」をドラマ化するミニシリーズで、どんな演技を見せてくれるのか楽しみだ。(海外ドラマNAVI)
Photo:マシュー・リス
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