【動画】ホアキン・フェニックス&ジョン・C・ライリーが殺し屋兄弟に!『ゴールデン・リバー』特別映像を独占入手

イギリスの文学賞であるブッカー賞の最終候補作に選出されたほか、カナダの総督文学賞をはじめ4冠を制覇、日本でも「週刊文春ミステリーベスト10」にランクインするなど世界中で高い評価を受けるパトリック・デウィット著作の「シスターズ・ブラザーズ」。その原作に惚れ込んだジョン・C・ライリー(『シカゴ』)が自ら映画化権を獲得して映画化にごぎつけたのが本作『ゴールデン・リバー』だ。7月5日(金)より全国ロードショーが決定した本作の特別本編映像を独占入手したので紹介しよう。

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時はゴールドラッシュ。普通を夢見る兄イーライ(ジョン)と、裏世界でのし上がりたい弟チャーリー(ホアキン・フェニックス『ザ・マスター』)は最強と呼ばれる殺し屋。政府の内密な依頼で偵察係モリス(ジェイク・ギレンホール『ブロークバック・マウンテン』)と共に追うことになったのは、黄金を見分ける化学式をみつけた化学者ウォーム(リズ・アーメッド『ナイト・オブ・キリング 失われた記憶』)。しかし黄金に魅せられた4人は偶然手を組むことになり――。トラウマ、憧憬、疑心、かすかな友情。組むはずではなかった4人の思惑が交錯し、思いがけないラストへと加速する傑作サスペンスドラマ。

今回到着した映像は、提督を裏切って黄金を手に入れるための旅路に向かう途中、兄イーライが弟チャーリーの髪の毛を切って整える場面から始まる。「お前ウォームと?」「お前は、モリスと?」「何を話した?」これまで滅多に離れて行動をすることがなかった二人がウォームやモリスと4人で組んだことをきっかけに離れて過ごす時間が増え、相手のことが気になって仕方がない様子。「もし俺たちが帰らなかったら、提督はどうする?」「辞めたいのか?」いつもの日常に戻ることで、近しい人につい本音が漏れだす...。それまでは、ただ攻撃的で粗野に見えていた兄弟が、内面に抱える考えや悩みを少しずつ出すことで人間らしい一面を持っているという、当たり前だがつい忘れがちな要素を表現する大事なシーンだ。

メガホンを取るのは、フランス出身で本作が初の英語作品となる『君と歩く世界』のジャック・オーディアール。オーディアール監督はジョンとホアキンの魅力について「二人と一緒に撮影するのは楽しかったね。特にイーライ(ジョン)は巨大だから。弟(ホアキン)の方がボスなんだ」と語り、この一風変わった兄弟については「兄の方が長子としての特権を失ったという聖書にあるモチーフに基づいている。彼は、成長しなければならないという意味で、観客の共感を呼ぶ。この二人は筋金入りのカウボーイなんだが、根は12歳のままなんだ。どこか若いまま時が止まってしまったようなところがある。二人でいる時だけは機能するんだが、幼少の頃の問題が解決していないままというか...あるいは、悪質な形で解決されたのかもしれない」とそのキャラクター作りのプロセスについて述べている。

単純な西部劇という枠に留まらない、人間ドラマとしての部分を際立たせる映画『ゴールデン・リバー』は7月5日(金)、TOHO シネマズ シャンテ他にて全国ロードショー。決して手を組むべきでなかった4人。黄金が男たちを狂わせていく、一攫千金ウエスタン・サスペンスをお見逃しなく!(海外ドラマNAVI)

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映画『ゴールデン・リバー』
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