Amazon Prime Originalの大ヒットシリーズ『グッド・オーメンズ』の原作者ニール・ゲイマンによるDCコミックシリーズが、米Netflixでドラマシリーズ化されることが明らかになった。米TV Lineなどが報じている。
今回ドラマ化が発表された『サンドマン』の原作「サンドマン」は、現代フィクションや歴史ドラマ、そして伝説などが織り交ざった現代神話のダークファンタジー。モルフェウスなどの異名を持つ主人公ドリームは夢が具現化した存在であり、彼とその兄弟たちは世界の誕生と同時に生まれたとされている。ドリームを中心にした壮大なストーリーは1989年から1996年までに全75号が刊行され、ニューヨーク・タイムズ紙のベストセラーリストに入った数少ないグラフィックノベルの一つであり、1991年に世界幻想文学大賞最優秀短編賞を受賞した。『グッド・オーメンズ』で主役コンビの一人、天使のアジラフェルを演じたマイケル・シーンが初めて出会ったゲイマン作品としてインタビューで挙げていた作品でもある。
Netflixとワーナー・ブラザースが製作するドラマ版は、シーズン1が全10話(+追加の1話)構成。ゲイマンとデヴィッド・S・ゴイヤー(『ダークナイト』)が製作総指揮を務め、アラン・ハインバーグ(『ワンダーウーマン』)が脚本とショーランナーを担当する。
Netflixのオリジナルシリーズ部の副社長であるチャニング・ダンジーは、以下のようにコメントした。「素晴らしいチームと協力し、このニールの代表作に命を吹き込めることを嬉しく思っております。キャラクター性や物語の豊かさ、複雑に構築された世界により世界中のファンから愛されている多層に及ぶ壮大な世界を、オリジナルシリーズとして生み出せることに興奮しています」
根強い人気を誇る原作「サンドマン」が映像化されるという話は今回が初めてではない。1990年代から何度か動きはあったが、いずれも実現することなく終わっていた。ゲイマンは2007年のインタビューで「出来の良くない『サンドマン』の映画なら見ない方がいい。だが製作されるのはもうすぐだと思う。『ロード・オブ・ザ・リング』のピーター・ジャクソン、『スパイダーマン』のサム・ライミのように、原作を愛してやまない人が必要だ」と語っていた。なお、今回スタッフの一人として発表されたゴイヤーは2013年から本作の映像化に関わってきた人物だ。
ゲイマンとドラマ界の関係は『グッド・オーメンズ』以前からあり、北欧神話やインド神話に登場する古き神々と、現代文明から生まれた新しい神々との戦いをめぐる『アメリカン・ゴッズ』、地獄の支配者であることに飽きてロサンゼルスに舞い降りた悪魔ルシファーが、女刑事とタッグを組んで事件を解決していく人気ドラマ『LUCIFER/ルシファー』なども含まれる。ルシファーはもともと「サンドマン」に登場しており、キャラクター創造がゲイマンによるものだ。
ゲイマンが手掛ける『グッド・オーメンズ』はAmazon Prime Videoにて独占配信中。
次々とヒットを飛ばすゲイマン作品の中でも最も愛されている原作を元にしたドラマ版『サンドマン』は、8月5日(金)よりNetflixで独占配信。(海外ドラマNAVI)
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Amazon Prime Original『グッド・オーメンズ』