怒涛のアクションと濃密な人間模様に胸アツ!ドラマ『CIA分析官 ジャック・ライアン』待望のDVDリリース

ベストセラー作家トム・クランシーのスパイ小説から生まれた主人公"ジャック・ライアン"の活躍を描く海外ドラマ『CIA分析官 ジャック・ライアン』のシーズン1が、7月24日(水)よりDVDリリース。これまでハリソン・フォードをはじめハリウッドのビッグスターを起用し5作品が映画化されているが、本ドラマはその前日譚でありながら舞台設定を現代に置きかえ、中東の新興テロ組織と激しい攻防戦を繰り広げるという新シリーズ。怒涛のアクションから濃密な人間模様まで、若き日のジャックを軸にした、かつてないスパイドラマの魅力に迫る。

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まずは、あらすじをザックリと。CIAに来て4年目、T-FAD(テロ資金・武器対策課)で働く若き分析官ジャックは、ある日、イエメンでの不審な資金移動を掴み、近く大規模なテロが起きると予測。新任上司グリーアと共に現地へ向かい、拘束した容疑者を尋問するが、その真っ只中、テロ集団が基地を襲撃し、鮮やかな手口で容疑者を奪還。その後、その男が世界を脅かす超大物スレイマンだったことが判明する。ジャックは世界をテロの脅威から守るため、知略の限りを尽くし、彼の追跡を開始する。

テロ組織の用意周到な作戦や1ミリのミスも見逃さない分析官たちとの攻防もさることながら、映画『トランスフォーマー』シリーズのマイケル・ベイ、『LOST』のカールトン・キューズ、さらには『プリズン・ブレイク』のグレアム・ローランドなど、アクションを得意とする製作陣が集結した破壊力抜群の戦闘シーンは、もはやドラマの枠を超えたスケール感。そんなハードな状況の中で奮闘するのが、我らがジャック・ライアンだ。

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■ジャック・ライアンの人間味あふれるキャラクターを深掘り!

シリーズ7作目の小説『合衆国崩壊』では、なんとアメリカ大統領にまで昇りつめるジャック。一見弱そうに見えて危機的状況にめっぽう強く、頭脳派のようで実は弱音を吐かない肉体派。深遠過ぎてつかみどころのない彼は、いったいどんな人間で、どんな道のりを歩んできたのか? 本ドラマでは、トム・クランシーのキャラクター原案をもとに、"ジャック・ライアン"という人物が形成されていく"若き日"にスポットを当て、人間味あふれるヒーロー像をしっかりと描く。

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元海兵隊員のジャックは、アフガニスタンでの凄惨な戦争体験が毎晩悪夢となって蘇り、分析官となった今も、そのトラウマに悩まされ続けている。だが、いざ現場に出ると、軍で鍛え抜かれた肉体と訓練で叩き込まれた銃さばきで危機を反射的に打開する。只者ではないジャックは、「状況を変えるのに、信念を曲げる必要などない!」と上司に噛み付く気骨もあり、テロ組織に立ち向かうに十分な素質を持ち合せているのだ。

さらに、いずれ妻となる感染症内科の医師キャシーが、ジャックに関心を持ちながら「距離を置きたい」と保身に回る女心や、敵となるスレイマンの深い憎しみ、そして次第に狂暴化していく夫に恐怖を覚える妻と子どもたちの不安...。そういった心情も、敵味方平等に丁寧かつ繊細に描かれており、人間ドラマとして観ても、有り余るほどの感動と教訓がある。

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キャラクターに命を吹き込む俳優陣も一流揃い。ジャック役には、『メリー・ポピンズ リターンズ』などで知られる女優エミリー・ブラントを妻に持ち、映画『クワイエット・プレイス』で製作・監督・脚本・主演の4役をこなした才人ジョン・クラシンスキー。キャシー役には『スリー・ビルボード』のアビー・コーニッシュ、そして上司グリーア役には『SUITS/スーツ』のウェンデル・ピアースと、彼らによる深みのある名演が胸に突き刺さる。

■対テロ組織映画ブームの口火を切ったジャック・ライアン!

ハリウッド映画に勢いがあった1990年代。"ジャック・ライアン"シリーズは、テロ組織と対峙する刑事・スパイ映画ブームの口火を切り、『ミッション:インポッシブル』や『ザ・ロック』『スピード』、さらには『ボーン』シリーズなど、大ヒット作を次々と生み出すきっかけを作った。ただ、肝心の"ジャック・ライアン"は、シリーズと呼ばれながら、実は映画化する際にあまり継続性を考慮していなかったのか、5作品を時系列で並べてみると、面白いほどバラバラで、作風も主演俳優に合わせて違いを見せる。

原作・脚本を参考にするならば、おそらく『エージェント:ライアン』(クリス・パイン主演/2014)、『パトリオット・ゲーム』(ハリソン・フォード/1992)、『レッド・オクトーバーを追え!』(アレック・ボールドウィン/1990)、『今そこにある危機』(ハリソン・フォード/1994)、『トータル・フィアーズ』(ベン・アフレック/2002)という並びが、ジャックの正しい歴史の歩みになるだろう。中でも『エージェント:ライアン』は、海兵隊入隊から妻となるキャシーとの出会い、CIA入局など、若き日のジャックの歩みが長いスパンで描かれ、本ドラマの土台となる作品として見逃せない。

シリーズとしての統一性はないものの、本ドラマを観終わったあと、時系列で映画5作品を観ていくと、ジャックの苦悩と成長の歴史がなんとなく見えてきて実に面白い。何より、バックボーンがわかりやすい方が、特にスパイ映画は理解度が高くなる。本ドラマにハマった方には、そんな見方もオススメしたい。(文/坂田正樹)

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■『CIA分析官 ジャック・ライアン』 商品情報
7月24日(水)よりDVDレンタル&DVD-BOX発売中
DVD-BOX:6,850円(税別)
特典映像として、未公開シーンが収録されている
発売・販売元:NBCユニバーサル・エンターテイメント
公式サイト

Photo:

『CIA分析官 ジャック・ライアン』
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