『シカゴ』シリーズの舞台、アメリカ・シカゴのソウルフードとは?

全米大ヒット海外ドラマ『シカゴ』シリーズ。アメリカ第3の都市シカゴを舞台に消防士、警察官、医師たちの人間ドラマを描き切る同シリーズであるが、51分署の消防士たちが作る料理、パトロール中の警官たちが空腹を満たすために食すファーストフード、病院の前の屋台で医師たちが購入しているジャンクフード...飯テロ感覚でTV画面上に現れるヨダレものの食べ物の数々に目を奪われたことはないだろうか。日夜、シカゴの平和を守り続ける彼らを支えているのは、他でもない、シカゴのソウルフードなのだ。今回は、実際のシカゴの市民たちの心に刻まれた名物料理の数々を紹介しよう。

シカゴと言えば、肉厚シカゴピザ

アメリカ人が特に好きな食べ物、それはピザだ。スポーツ観戦や映画鑑賞など、自宅で友達や家族と過ごす時には必ずと言っても良いほど、ピザを食べている印象が強いが、アメリカ各地にはその土地その土地で、独自の魅力に溢れたピザが存在する。中でも有名なのが、シカゴピザである。

1943年にシカゴでピザ屋を経営していた料理長により考案されたシカゴピザの特徴は、やはりその厚さであろう。なんと! 8〜15cmもの深さのあるピザ生地を敷き、野菜やお肉をこれでもかとばかりに大量に詰め込み、その上に蓋をするような感覚でトマトソースとチーズを載せて、焼き上げたものだ。ケーキのようなそり立つ壁があることからディープディッシュピザ、スタッフドピザと呼称され、シカゴアン(シカゴ市民)いわく世界一美味しいピザであるという。

シカゴ・ファイア』でも消防署のメンバーたちが度々食しており、夜食にピザが食べたくなってしまった人も多いことだろう。ひと切れでお腹が満たされる、破壊力抜群の一品。実際にシカゴで食すなら、発祥の店として知られるPizzeria Unoがオススメだ!

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とにかく具だくさん!シカゴドッグ

シカゴピザの特徴からも分かる通り、シカゴアンはとにかく具だくさん料理が大好き! そんなシカゴの具だくさん料理の代表格として知られているのが、シカゴドッグ。

普通のホットドッグと何が違うかというと、上に載った具の量。トマト、タマネギ、チーズ、セロリ、チリなど、もはやてんこ盛り状態で、こぼさずに食べろという方が難しいほどに、とにかく具だくさん。トッピングに関しては、ほとんどのお店で自分好みのチョイスができ、オニオンとチーズぐらいなら無料のお店も多いよう。またホットドッグと言えば、ケチャップとマスタードが必須な気もするが、ケチャップなしで食べるのがシカゴ流だということだ。

シカゴ発祥のサンドイッチ

シカゴドッグとはまた異なるサンドイッチ。その名もイタリアンビーフ・サンドイッチ。濃厚な出し汁で煮込んだ厚切りビーフをパンに挟み、その上にまたたっぷりと煮汁をかける。ひと口食らいつけば、肉汁が滴り落ちる、肉好きには堪らない一品で、シカゴ発祥のソウルフードである。肉だけを挟んだドライ、肉の上にスープをかけるウェット、パンごと肉の出し汁に浸すダブルディップなど、バリエーション豊かな食べ方があり、トッピングとしてハラペーニョを加えるのもまたシカゴ流である。

シカゴP.D.』では21分署の名物巡査部長トルーディ・プラット(エイミー・モートン)やバージェス(マリーナ・スコーシアティ)、ローマン(ブライアン・ジェラティ)といった特捜班以外の面々が食していることが多い。

地元で愛されるBBQリブと最高グレードのステーキ

シカゴの名物やソウルフードというわけではないが、地元のシカゴアンたちに愛されている料理も紹介しよう。

まずは、地元民が愛してやまない甘辛ケチャップソースが特徴のポークリブ。じっくりと時間をかけて焼き上げ、旨味がたっぷりと凝縮された骨つき肉は、女性でも思わずかぶりつきたくなること請け合いだ。特にCarson"sという店のBBQリブは他とは比べ物にならないほどに抜群の美味しさだという。

もう一つ地元民からオススメの声が上がる料理は、ステーキである。シカゴでステーキ?と疑問に思うことも無理ないが、実は全米に展開する超有名店Morton"s the Steakhouseの記念すべき1号店が存在するのが、ほかでもないシカゴなのだ。特にハワイへの渡航経験がある方ならアラモアナショッピングセンターに位置する有名なお店としてご存知だと思うが、お値段の方が40ドル〜と比較的高めの高級店。しかし、契約農場から取り寄せた最高グレードのUSプライムを使用した、まさに「アメリカ!」なステーキは、一生に一度は食しておきたい逸品だ。

あのポップコーンも実はシカゴが発祥の地

日本では2013年に第1号店として原宿・表参道エリアにオープンしたギャレットポップコーンもまた、シカゴ発祥なのだ。1949年にシカゴで誕生したギャレットポップコーンは、その後65年以上もの間、老舗として秘伝のレシピを守り続けてきた。現在では世界各地に店舗を構え、ハリウッド映画や海外ドラマにも度々登場し、多くの人々に愛されている。そんなギャレットポップコーンはシカゴアンにとっては郷土の誇りであり、シカゴで修行を積んだ者にしかポップコーン作りを認めていないという。塩味、キャラメル味などの定番から、シカゴミックスといった独自のものまで、様々なフレーバーを楽しむことができ、シカゴのお土産として特に人気が高い。市内各所に店舗があり、『シカゴ』シリーズ内でもギャレットポップコーンのロゴが映り込むこともたまにあるとかないとか。移民が多く集まるシカゴには、エスニックタウンも多く点在しており、シカゴ料理以外にも様々な味を体感することができる。

独自の味を探求し続ける街、シカゴ。不屈の闘志を持った街を支え続けているのは、ほかでもない、独自の魅力に溢れたソウルフードの数々なのだ!

『シカゴ P.D.』×『シカゴ・ファイア』クロスオーバーエピソード放送情報

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『シカゴ P.D.』シーズン5第16話と『シカゴ・ファイア』シーズン6第13話のクロスオーバーエピソードをAXNにて日本初放送
[字幕版] 8月22日(木)11:00PMスタート《DRAMAX 11》
[二カ国語版] 8月23日(金)11:00PMスタート《DRAMAX 11》

今回のクロスオーバーエピソードは、息をのむ展開が続く"連続爆破事件"。トルーディ・プラット巡査部長がテレビ番組に出演中、突然スタジオが爆発。プラットは運良く軽傷だったが、番組のキャスターは命を落としてしまう。特捜班は犯人特定を急ぐが、その矢先、今度は特捜班の拠点であるシカゴ警察21分署にも爆弾が送り付けられる...。『シカゴ P.D.』はこのエピソードで記念すべき通算100話目を迎える。どうぞお楽しみに!

Photo:『シカゴ・ファイア』シーズン6 (c) 2017 OPEN 4 BUSINESS PRODUCTIONS LLC. All Rights Reserved. 『シカゴ P.D.』×『シカゴ・ファイア』クロスオーバーエピソード © 2014 Open 4 Business Productions, LLC. All Rights Reserved. © 2015 Universal Television LLC. All Rights Reserved.