15年後が舞台、『ハンドメイズ・テイル/侍女の物語』の続編が製作!?

カナダ人の作家マーガレット・アトウッドが1985年に発表した原作をもとに、環境汚染など少子化が進んだ世界で、子どもを産める女性は子孫繁栄の道具とされてしまう衝撃作『ハンドメイズ・テイル/侍女の物語』。その続編がドラマ化される可能性が出てきた。米Deadlineなどが報じている。

9月10日(火)にアトウッドが30年以上ぶりに執筆した「The Testaments(原題)」が発売される。同小説は、現在配信中の『ハンドメイズ・テイル』のもととなっている「侍女たちの物語」の続編。

『ハンドメイズ・テイル』は現在シーズン4までの製作が決定しているが、すでにそれは原作を超えて物語が進んでいる。今回発表される小説は、「侍女たちの物語」の15年後が舞台となり、語り手は3人の女性だと伝えられている。『ハンドメイズ・テイル』のクリエイターであるブルース・ミラーは、ドラマの製作会社MGM、そして米Huluとすでにこの続編小説のドラマ化について話を進めているという。

MGMのテレビジョンプロダクション社長のスティーヴ・スタークは、この続編とアトウッドについて次のように語った。「マーガレット・アトウッドは、魅惑的で説得力のある文章により、読み手を挑発し続ける文学界のアイコン的存在です。MGMにとって、彼女は信じられないほどクリエイティブなパートナーでありリソースであることは、『ハンドメイズ・テイル』の製作を通じて理解しております。新たな次の章で、彼女と一緒に働くことを楽しみにしています」

また、Hulu副社長のクレイグ・アーウィッチは、「マーガレット・アトウッドは、この世代で最もヴィジョンを持った語り手の一人です。多くの賞を受賞している詩や短編・長編小説など、彼女は長年垣根を越え、革新的な物語を現実のものとしてきました」と述べた。

続編小説のドラマ化は、アトウッドとMGMにとって三作目のコラボレーションとなる。MGMは、2015年に出版された小説「The Heart Goes Last(原題)」の製作権も獲得している。

また、なぜ今になって「侍女たちの物語」の続編を書こうとしたのかという質問に対し、以前アトウッドの広報は、「熱烈なファンのためだけではなく、小説の世界と酷似したアメリカの現実社会との奇妙な対比をもっと表現したかったから」だと述べていた。

まだまだ広がりを見せる『ハンドメイズ・テイル/侍女の物語』。日本では、シーズン3が9月13日(金)よりHuluにて配信スタート。本作のみどころや視聴記録は、【海外ドラマNAVI作品データベース】をチェック!(海外ドラマNAVI)

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『ハンドメイズ・テイル/侍女の物語』
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