裏口入学問題で禁錮刑となった『デス妻』フェリシティ・ハフマン、声明を発表

大学の裏口入学問題で起訴された、人気ドラマ『デスパレートな妻たち』のリネット役で知られるフェリシティ・ハフマンに9月13日(金)、禁錮14日の実刑が下った。その判決を受けて、フェリシティ本人が声明を発表している。米Varietyが報じた。

同スキャンダルは、著名人やセレブなどの富裕層が、ウィリアム・シンガー被告が運営する偽の慈善団体に謝礼金を支払うことで、米大学進学適性試験であるSATやACTでの替え玉受験などの不正を行い、子どもたちをスタンフォード大学やイエール大学といった名門校に入学させていた事件。この件により、フェリシティや人気コメディドラマ『フルハウス』のベッキー役で知られるロリ・ロックリンを含む50人が訴追されていた

フェリシティは、14日間の実刑判決に加え、1年間の保護観察処分と3万ドル(約320万円)の罰金、250時間の社会奉仕活動も課せられている。判決を下される前、彼女は判事の前で次のような謝罪文を読み上げた。

「私は怯えており、愚かで、そして間違っていました。自分のやったことを深く恥じています。良い母親になりたいと必死で、自分のやっていることは娘に公平なチャンスを与えているだけだと自らに言い聞かせ、信じ込んでいました」

だが判決を下したインディラ・タルワニ判事は、「良い母になろうとしてこの行動をとったなどという言い訳はできません」と述べている。

一緒に出廷した夫で俳優のウィリアム・H・メイシー(『シェイムレス 俺たちに恥はない』)によると、この事件の後、フェリシティには全く仕事の依頼が来ていないそうで、「彼女は今、このことで影響を受けた娘たちがどうやったら傷を癒せ、先に進めるのかだけを考えています」と近況を伝えた。

また、今回の事件で最初に判決が下った被告となったフェリシティは、以下のような声明を発表した。

「私は法を破りました。自分の行動に言い訳はできません。娘、夫、家族、そして教育コミュニティに再度謝罪いたします。特に、大学に入るために毎日一生懸命学んでいる学生の皆様と、それを支えるために多大な犠牲を払っておられる保護者の皆様にお詫び申し上げます。

私はこの半年間、人としての自分に欠落している多くのことを学びました。私の現在の目標は、まず判決に従うことです。社会奉仕活動を行い、世の中に良い影響を与えたいと思っています。指定されている時間の活動を終了した後も、できる限り社会奉仕を続ける予定です。今後数カ月、数年と、今までよりも正直に生きることを誓います。娘や家族の模範となる人間として働き、私を必要としてくれる場所であればどこででも、時間とエネルギーを割いていきたいと思っております。今は、家族、友人、そしてコミュニティが私の過ちを許してくれることだけを願っています」


フェリシティは今年10月25日(金)より服役する。(海外ドラマNAVI)

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フェリシティ・ハフマン