『ブレイキング・バッド』アーロン・ポールの記録を抜く!『ゲーム・オブ・スローンズ』ピーター・ディンクレイジ、史上初の記録を更新!

アメリカTV界最大のイベントであるエミー賞の授賞式が現地時間の9月22日(日)に、米ロサンゼルスのマイクロソフトシアターで行われた。史上最多32ノミネートを果たした『ゲーム・オブ・スローンズ』は、先日のクリエイティブ・アーツ賞での10冠に続いて、このプライムタイム・エミー賞でも作品賞と助演男優賞の2冠を達成し、合計で12部門を受賞した。そして助演男優賞を受賞したティリオン・ラニスター役のピーター・ディンクレイジは同賞を通算4度(2011年、2015年、2018年、2019年)受賞した俳優という史上初の記録を樹立した。

ピーターが記録を更新する前は、『ブレイキング・バッド』のジェシー役アーロン・ポールが2010年、2012年、2014年と2年おきに3度、助演男優賞を受賞していた。

今回アーロンの記録を破り、舞台に上がったピーターは次のような受賞スピーチを行った。「寛容性と多様性を重視するこのようなコミュニティの一員として存在でき、非常に恵まれていると思っています。なぜなら、私はこのようなステージ以外に立つ場がないからです。(クリエイターの)デヴィッド・ベニオフとダン(D・B)・ワイスに出会った瞬間から今まで、約10年が経ちました。当時は自分の将来がどのようになるのか全く理解していませんでしたが、デヴィッドとダンが非常に素晴らしい人たちだということはわかっていました。デイブ、ダン、我々はあなたたちのために炎と氷の中を文字通り歩いてきました。本当に。そしてまたやれと言われたらすぐに全部最初からやってみせます」

今年、総勢10人が演技部門でノミネートされた同作の中で、唯一受賞していたピーター。実は同作の8シーズンすべてでノミネートされている。

受賞の後のバックステージインタビューに応対したピーターは、「もともとこの役をやりたくなかったと言われていますが?」と聞かれ、「そんな話はナンセンスだ。気になることはあったけれどもね。原作を読んでいなかったし、このジャンルには詳しくなくてね。でもプロデューサーに会って、話を聞いてすぐに納得したよ」と答えた。

また、作品が終了した気持ちを聞かれ、「とても寂しいよ。素晴らしい作品だっただけでなく、キャストもスタッフもある意味で家族だったからね。妻や子どもはニューヨークにいるし、ヨーロッパで撮影していたから、週末だけアメリカに戻るということは大変だったけどね」と述べた。

今回、ピーターの他にドラマ・シリーズ部門助演男優賞にノミネートされていたのは、『ゲーム・オブ・スローンズ』からシオン・グレイジョイ役のアルフィー・アレン、ジェイミー・ラニスター役のニコライ・コスター=ワルドー、『ベター・コール・ソウル』からジョナサン・バンクスとジャンカルロ・エスポジート、『ハウス・オブ・カード 野望の階段』のマイケル・ケリー、『THIS IS US/ディス・イズ・アス』のクリス・サリヴァンというそうそうたる顔ぶれだった。


『ゲーム・オブ・スローンズ』フィナーレを飾るにふさわしい記録を打ち立てたピーター。2010年に出演したオーストラリア映画『I Love You Too(原題)』の続編出演にも前向きであると語った彼の今後の活躍にも期待したい。(海外ドラマNAVI)

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エミー賞でのピーター・ディンクレイジ