「ピアノマン」ビリー・ジョエルの歌がドラマになる!

ロックバンド「クイーン」を描いた大ヒット映画『ボヘミアン・ラプソディ』や、エルトン・ジョンの音楽人生を綴った映画『ロケットマン』に続き、「ピアノマン」「素顔のままで」など数多くの名曲で知られるNY出身のミュージシャン、ビリー・ジョエルがついにドラマになることが明らかになった。米Hollywood Reporterが報じている。

『Scenes From an Italian Restaurant(原題)』というタイトルで、米MGMテレビジョンが手がける本作は、ビリー本人の人生を描くと言うよりも、彼のヒット曲の歌詞に基づいたストーリーのエピソードを製作するアンソロジーシリーズのようなものになるという。「ストレンジャー」「ピアノマン」「ムーヴィン・アウト」などに歌詞で登場するキャラクターたちについにお目にかかれるようだ。

気になる音楽は、ビリー率いるミュージシャンらによって、リアレンジ&リイメージされる。MGMテレビジョンのスティーヴ・スターク社長は、今回のシリーズについて以下のように述べている。

「ビリー・ジョエルは、素晴らしい語り手です。そしてその最高の音楽に沿った物語がちゃんとあるのです。この作品は、ビリーの人生に焦点を当てているわけではなく、彼の創作した曲の世界をシリーズにするものなのです」

ビリーの出身と同じ、NYを舞台にした犯罪ドラマ『LAW & ORDER: 性犯罪特捜班』を手がけるケヴィン・フォックスがクリエイターを務め、これから各TV局や配信サービスなどに売り込んでいく。ビリーと長年の音楽ビジネスパートナーのスティーヴ・コーエン、ジョディ・ガーソン(『ドラムライン』)らがフォックスと共に製作総指揮を務める。

ビリーの楽曲をモデルにしたドラマは今回が初めてだが、実は「ムーヴィン・アウト」は同名で2002年にブロードウェイミュージカルとなっている。ベトナム戦争を経験したロング・アイランドに住む若者を描いたこの演目では、『アマデウス』の振り付けで知られるトウィラ・サープも製作に参加。2003年のトニー賞でそれぞれビリーは最優秀編曲賞を、サープは最優秀振付賞を受賞している。こちらは2006年に東京でも上演されている。

ビリーの歌の世界がドラマになって蘇るこのシリーズ。続報が入り次第、お伝えしていきたい。(海外ドラマNAVI)

Photo:ビリー・ジョエルInstagramより