米NBCでファイナルシーズンが放送されている人気シットコム『ウィル&グレイス』で、1950年代に大ヒットしたコメディドラマ『アイ・ラブ・ルーシー』を元にしたエピソードが来春放送されると米Entertainment Weeklyが報じている。
『ウィル&グレイス』はニューヨークを舞台にゲイの弁護士ウィル(エリック・マコーマック)とインテリアデザイナーのグレイス(デブラ・メッシング)、舞台俳優を目指すゲイのジャック(ショーン・ヘイズ)とグレイスの助手カレン(ミーガン・ムラリー)という4人の男女が騒動を巻き起こすコメディドラマ。1998年から2006年にかけて8シーズン続いた後、キャストが再結成を果たして2017年から新シリーズがスタート。新シーズンとして3シーズン目、通算11シーズン目をもって終了することが決定している。
『アイ・ラブ・ルーシー』は、ショービジネスの世界に憧れるトラブルメーカーのルーシー(ルシル・ボール)とその夫リッキー(デジ・アーナズ)を中心とした物語。元祖シットコムとも言われる作品で、日本でも人気を博した。
再現される来春放送のエピソードは、ファイナルシーズンの一話まるごと『アイ・ラブ・ルーシー』の内容となる予定で、グレイス、ジャック、カレンの3人は、ワイン作りのためにブドウを素足で踏んだりといった本家で有名なシーンを新たに作り直したバージョンでルーシーを交代で演じるほか、隣人のフレッドとエセルの友人夫婦役も代わりばんこにこなすとのこと。残るウィルは、そのエピソードを通して夫のリッキーに扮する。
We got some "splainin" to do! Behind the scenes of our special #ILoveLucy episode, coming in 2020! #WillAndGrace @DebraMessing @MeganMullally @SeanHayes @nbc pic.twitter.com/S8kSuI4WC4
— Eric McCormack (@EricMcCormack) November 25, 2019
『ウィル&グレイス』の脚本家たちは、『アイ・ラブ・ルーシー』の良さを失わないようオリジナルシーンとまったく同じように脚本化。さらに有名なチョコレート工場のシーンでは、オリジナル版でルーシーとリッキーを演じ実生活でも夫婦だったルシルとデジの娘である女優のルーシー・アーナズがカメオ出演するという。
母親の当たり役と同じ名前をつけられたルーシーは「両親は、このような形で才能ある俳優たちが『アイ・ラブ・ルーシー』で彼ら(両親)がしていたように視聴者に喜びを届けてくれることを嬉しいと感じるはずだし、誇りに思っていると思うわ」という声明を発表し、すでに他界している両親の気持ちを代弁している。
『アイ・ラブ・ルーシー』のエピソードが初めてTVで再構築される今回の試みは、往年のファンにとって見逃せないものになることは間違いないだろう。
『ウィル&グレイス』は米NBCでファイナルシーズンが放送中。(海外ドラマNAVI)
Photo:
エリック・マコーマックの公式twitterより