米CBSにて2005年から2020年まで続いた犯罪捜査ドラマ『クリミナル・マインド FBI行動分析課』。放送終了から3年弱が経ち、ついに米Paramount+にてリバイバル版『クリミナル・マインド/FBI vs. 異常犯罪:エボリューション』(=シーズン16)も始動、シーズン更新も決定している。
今回は、過去に好評だった記事「私が選ぶ『クリミナル・マインド』で強烈な印象を残した犯人とシリアルキラー10人!」を改めてご紹介しよう。
※以下、2019年12月(シーズン15放送前)に公開された記事です。
ついに来春、米CBSで放送予定のシーズン15にて『クリミナル・マインド FBI行動分析課』がシリーズ終了してしまう! 大人気ドラマゆえに、皆さん、それぞれ印象に残ったエピソードや犯人がいると思うが、シーズン14までで314話! 犯人も同等数いるわけで、その中から10人だけ選ぶことは至難のワザだが、私の独断で10人を厳選してみた。
目次
ジェイソン・クラーク・バトル(ベイリー・チェイス)
登場:シーズン3 第8話&第9話
ジェイソンはジェームズ・コルビー・ベイラーという偽名で、偶然を装ってペネロープ・ガルシア(カーステン・ヴァングスネス)に近づき、デート後に彼女を撃って逃走。郡保安官だが、なかなか昇進しないことで法執行機関を逆恨みしていた。殺人を犯しながらも不遜な態度で、異常なほど自己肯定が強い。
このエピソードでは、当時は渉外担当だったジェニファー・"JJ"・ジャロウ(A・J・クック)が披露する見事な拳銃の腕前も必見。時にはケンカもするが、デレク・モーガン(シェマー・ムーア)とガルシアの仲睦まじい友人関係がより顕著に分かるエピソードだ。
イジー・ロジャース(トリシア・ヘルファー)
登場:シーズン7 第23話&第24話
世界中で銀行強盗を繰り返しているが、身元不詳で捕まらない女性イジー。長身でスラ~ッとした風貌が実にカッコイイ。
銀行のセキュリティカメラに向かって堂々と口紅を塗る自分の姿を見せつけ、緊迫する場面や人が撃たれる姿を見ると高揚するサディストだ。自分を極限状態に追い込み、そのスリル感に興奮する"アドレナリン・ジャンキー"でもある。JJはこの事件がキッカケで、身代わり人質として志願し負傷したウィリアム・"ウィル"・ラモンテーンJR.刑事(ジョシュ・スチュワート)と結婚する。
キャサリン・"キャット"・アダムズ(オーブリー・プラザ)
登場:シーズン11&12 複数話
ガルシアを狙う"オンライン請け負い殺し屋グループ"の一員であるキャットと、ドクター・スペンサー・リード(マシュー・グレイ・ギュブラー)の心理ゲーム。レストランで待ち合わせて、リードは自分の妻の殺害を持ちかける依頼人のフリをするが、キャットはすぐさま彼がFBI勤務だと気づき、FBIの包囲網にも慌てずに彼に質問ゲームを挑む。口達者で早口の二人が相手を追い込んでいく緊張感に満ちた会話シーンは見応えアリ。
その後、収監されたキャットが刑務所の中から、共犯者を巧みに操ってリードの最愛の母ダイアナ(ジェーン・リンチ)を巻き込み、彼に罠をかけていく執拗なサイコパス・ストーカーぶりが恐ろしい。
フランク・ブライトコフ(キース・キャラダイン)
登場:シーズン2 第13話&第23話
ジェイソン・ギデオン(マンディ・パティンキン)の宿敵。麻酔薬を打たれても意識のある犠牲者の身体を切断し、彼らの怯えた眼を見ることで性的興奮を覚えるフランクは、30年間も捕まらない猟奇的連続殺人犯。
彼を恐れなかったことで唯一殺害されなかった女性ジェーンと再会して、彼女と暮らすことを交換条件に、誘拐した子どもたちを解放して姿を消す。しばらく雲隠れしていたが、彼女が自分から離れたことで再犯。ギデオンの私生活に足を踏み入れ、彼の大事な女友達を殺害する。
非常に頭のキレるフランクの冷徹さ、何事にも動じない姿はゾクゾク身震いするほど不気味だ。フランクとジェーンが、走る列車に向かって飛び込むラストシーンが印象的である。
サラ・ジーン・ダヴェス(ジャネッタ・アーネット)&ジェイコブ・ダヴェス(マイケル・マッシー)
登場:シーズン1 第14話
若い女性を狙ったシリアルキラーの夫ジェイコブと、幼い息子を殺害した妻サラという夫婦の死刑執行日が迫る。彼らの息子は生きている!と信じるギデオンは、サラに面会して真実を話すように諭す。しかし、自分の死を受け入れて覚悟を決めた穏やかな態度の彼女は何も語らない。
実は非情な夫から息子を守るため、幼かった息子をひそかに養父母に預けていたサラ。夫の犯行を止められなかった償いの念と息子の幸せを願って、自分が母親とは名乗らずに無言を貫いて死刑台に向かう彼女に最後まで寄り添うギデオン。母の子どもを愛する想いが心に響く悲しいエピソードだ。
トバイアス・ハンケル(ジェームズ・ヴァン・ダー・ビーク)
登場:シーズン2 第14話&第15話
リードが肉体的にも精神的にも痛めつけられる事件は多々あるが、コレはかなり強烈だ。トバイアスは、気弱な自分、宗教心が強く口汚い亡き父親、仲介役の大天使ラファエルという3つの人格を持つ解離性同一性障害のシリアルキラー。
彼に捕らわれたリードは、拷問された挙句、ドラッグまで打たれる。ラファエルに「BAUチームから一人だけ死ぬメンバーを選べ!」と脅されたリードが、アーロン・"ホッチ"・ホッチナー(トーマス・ギブソン)を指名するシーンは心臓がバクバクする。
その様子をウェブカメラで観たBAUメンバーが、ホッチ選択理由に隠されたメッセージから監禁場所を特定するシーンも圧巻だ。しかし無事に救出されたリードがその後、薬物依存に悩むことになるとは!
ダニー・マーフィ(ケンダル・ライアン・サンダース)
登場:シーズン4 第21話
7歳の男の子カイルが誘拐され遺体で発見される。当初は少年誘拐殺人事件と同一犯と考えられていたが、実はカイルの兄で9歳のダニーが犯人と判明。両親と、彼らの親友である地元警察の刑事が、ダニーをかばって他人の犯行に見せかけていたのだ。
自分の大切なプラモデルを弟が壊したことに怒って、そのプラモデルを弟の喉に突っ込んで窒息死させる...という兄の異常な行動に驚愕する。
エミリー・プレンティス(パジェット・ブリュースター)が兄弟の両親に告げる、「ダニーが良心の呵責を感じることはない。あなたたちが守ろうとしていた息子はソシオパスなのよ!」というセリフが耳に残る。反社会性パーソナリティ障害に分類されるソシオパス(社会病質者)とサイコパス(精神病質者)の相違点を考えさせられるストーリー。犯人が小学生ということもあり、非常に衝撃的な事件だ。
ロスチャイルド教授(ジェイソン・アレクサンダー)
登場:シーズン4 第8話
デヴィッド・ロッシ(ジョー・マンテーニャ)とリードが大学でFBIセミナーを開講する。講義後に彼らを呼び止めたロスチャイルド教授は、自ら「私は7人を殺害した。現在、監禁中の5人は9時間後に死ぬから、場所を特定して救出してみれば!?」と大胆にもFBIに挑戦!
ナルシストで自信に満ちあふれた教授VS. 謎を解明していくロッシの尋問室での頭脳対決が見ものだ。
教授を演じたジェイソンは、シットコム『となりのサインフェルド』のジョージ役で米国では大人気だが、本来の彼は薄毛でハゲているので、この役で長い白髪のウィッグを被って熱演する姿は米国でかなり話題になった。
イアン・ドイル(ティモシー・V・マーフィ)
登場:シーズン6&7 複数話
エミリーの宿敵。元IRA(アイルランド共和軍)のキャプテンでフリーランスのテロリスト。FBI加入前にインターポール(国際刑事警察機構)に勤務していたエミリーは、ローレン・レイノルズという偽名で彼に近づいて諜報活動の一環として恋愛関係に陥り、彼は逮捕される。その後、脱獄したイアンはエミリーに復讐する。
BAUメンバーを欺いた"エミリー偽装死事件"の原因とも言える悪人。イアン役のティモシーは、『サンズ・オブ・アナーキー』『NCIS:LA ~極秘潜入捜査班』など数々の犯罪ドラマで武器商人やテロリストを演じている。
これぞ悪役!という面構えだが、どことなくセクシーで惹かれてしまう。
ジョージ・"リーパー"・フォイエット(C・トーマス・ハウエル)
登場:シーズン4・5・9 複数話
言うまでもなく、ホッチの宿敵! 自らの身体も傷つけて被害者を装い、捜査をかく乱させるサイコパス・シリアルキラー。彼の不合理なオファーをホッチが拒否したことから異常なほどホッチに執着し、ホッチの元妻ヘイリー(メレディス・モンロー)を殺害する。
ヘイリーの危機に日頃冷静沈着なホッチが涙を流して取り乱す姿は、心をキュ~ンと締めつけられ、こちらまで泣いてしまうほど! ホッチが大好きな私としては、やはり、一番印象に残るシリアルキラーはリーパーだ! 1980年代に青春映画スターだったC・トーマスがこの役を演じた時も驚いたが、これ以降、いぶし銀のような存在の良い役者になったな~と思う。
そして、いよいよ最終シーズンとなるシーズン15でBAUチームはどんな犯人と戦うのか!? 再登場する過去の事件の犯人はいるのか? 楽しみである!
(サーシャLK)
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Photo:『クリミナル・マインド FBI行動分析課』(C)ABC Studio (C) Everett Collection/amanaimages