『ビッグ・リトル・ライズ』シーズン3の可能性をニコール・キッドマンが語る

オーストラリアの作家リアン・モリアーティによるベストセラー小説を原作に、第69回エミー賞で8冠に輝くなど高い評価を得た米HBOのドラマ『ビッグ・リトル・ライズ ~セレブママたちの憂うつ~』。本作に主演するニコール・キッドマンが、シーズン3の可能性についてかたっている。米Entertainment Tonightが報じた。

現地時間の1月15日(水)、TCA(TV批評家協会)のプレスツアーで、主役を演じる米HBOの新ミニシリーズ『The Undoing(原題)』のパネルに登壇したニコール。そこで、『ビッグ・リトル・ライズ』で共演したキャストたちのスケジュールについて口を開いた。

「(映画『マリッジ・ストーリー』でゴールデングローブ賞を受賞した)ローラ・ダーン(レナータ・クライン役)は、当分スケジュールがいっぱいよ。それに、ゾーイ・クラヴィッツ(ボニー・カールソン役)は、キャットウーマンになることが決まっているし。他にも予定が色々入っているわ。でも、まだどこかできっと再会できると思っているの。それまで『The Undoing』で楽しんでもらえると思うわ」と述べた。

ローラとゾーイの他にも、リース・ウィザースプーン(マデリン・マーサ・マッケンジー役)はApple TV+の『ザ・モーニングショー』と米Huluの『Little Fires Everywhere(原題)』で忙しくしており、シェイリーン・ウッドリー(ジェーン・チャップマン役)もまた、いくつものプロジェクトにかかわっている。

HBO番組編成局長ケイシー・ブロイズは昨年の夏、「絶対ないとは言い切れない」と述べながらも、キャストのスケジュールが詰まっていることから、「シーズン3が製作できたら驚く」とも語っていた。

「シーズン1の後わかったのは、"ああ、伝えるべき物語がまだある"ということ、つまり、大きな嘘の後に何が起こるのか、それが皆にどのような影響をもたらすのかということだった。(2シーズン終えた今)行き着くべきところもないし、語りたいストーリーもない。だが、この素晴らしいキャストやプロデューサー、監督、脚本家が私のところに来て、"最高のやり方がある。聞いてくれ"と言ってきたら、それを受け入れるだろう。しかしこればかりはわからない。そのようなことにはならないと思うが、もちろん聞く耳は持っているつもりだ」と話していた。

クリエイターのE・ケリーも、「今のところシーズン3の予定はない。シーズン1と2(のみ)のつもりだ。私たちはシーズン2の結末を気に入っているし、おそらくそこで終わるのがいいだろう」と続編の製作は考えていないことをコメント。

その一方で、同作で主演だけでなく製作にも携わるニコールは、「具体的に作品の終わりは決まっていないわ。私たちにとっては長い撮影期間で、膨大な仕事があって、今ここにいることにただ驚いているの」とスケジュールをぬってこれだけのキャスティングが揃ったことについて話していた。

ニコールが主演するミニシリーズ『The Undoing』もまた、『ビッグ・リトル・ライズ』と同じくE・ケリーがプロデュース。全6話で構成されるミニシリーズは、ジーン・ハンフ・コレリッツが2014年に発表した小説「You Should Have Known」が原作。ニコールが演じるセラピストのグレース・サッシュは、献身的な医師の夫ジョナサン(ヒュー・グラント『英国スキャンダル ~セックスと陰謀のソープ事件』)とニューヨークの名門私立校に通う息子に囲まれ、公私ともに順風満帆。処女作となる著書も出版される目前で、自分が思い描いた通りの人生を送っていた。ところが本が出版される一週間前、不幸な出来事が次々に起こり、グレースは自分の人生を手放して、息子と自分自身のために新しい人生を築き直さなければならなくなる...というストーリー。

出演はほかに『アメリカン・クライム・ストーリー/ヴェルサーチ暗殺』のエドガー・ラミレス、『クロッシング・ライン ~ヨーロッパ特別捜査チーム~』のドナルド・サザーランドなど。

キャストのスケジュールが調整できればシーズン3も期待できそうな『ビッグ・リトル・ライズ 〜セレブママたちの憂うつ〜』。作品見どころやレビューなどは海外ドラマNAVI作品データベースをチェック! ニコールとヒューの夫婦役も楽しみな『The Undoing』は今年夏にリリース予定。(海外ドラマNAVI)

Photo:ニコール・キッドマン ©SF/Famous