『ドクター・フー』主演ジョディ・ウィッテカーがシーズン13にも出演「まだドクター役にしがみついているから!」

1960年代から英国で不動の人気を誇るSFファンタジー『ドクター・フー』。13代目にして初の女性ドクターに抜擢されたジョディ・ウィッテカーが、新シリーズの製作と少なくとも自身があと1シーズンはドクターとして出演することを明らかにした。米Entertainment Weeklyが報じている。

地球人の外見をした異星人、通称「ドクター」がエイリアンとの対決に命を懸ける英国の長寿番組である本作で、現在主演を務めている37歳のジョディはこの番組に出演したことで生活に変化があったのかと聞かれ、次のように話した。「(今も)野球帽をかぶって地下鉄で移動するの。でも、本当、人生はとっても素晴らしく変わった。交友関係がとっても広がったの。(『ドクター・フー』を撮影している)カーディフにいる関係者の仲間や、通りすがりのフービアン(作品のファン)とのね」

本国では今年の1月よりジョディにとっては2年目になるシーズン12が放送されているが、彼女が来年の予定を暴露した。「ええ、3年目になる来年分のシーズンもやる予定です。もしかすると絶対言ってはいけない発言だったかもしれないけれど、ものすごい嘘つきにはなりたくないから、"わからない"とは言えない。とてもこの作品を気に入っているの。だから、どこかの時点でまたドクターを誰かに引き継がないといけない時が来ると思うけど、まだ今はその時期ではない。私はまだドクター役にしがみついているから!」

ジョディをドクターに迎えた同シリーズは、2017年末に放送されたクリスマス特別エピソードで初登場。宇宙空間を漂うタイムマシン「ターディス」の中で生命の危機に陥った12代目ドクター(ピーター・キャパルディ)が、体内に持つ二つの心臓が生む強靭な生命力で蘇生。年年老いた男性から若い女性の姿に変化して生まれ変わった。蘇生のショックでターディスが異常をきたしたことから、身ひとつで地球へと落下。イギリスの工業都市シェフィールドを走る列車の屋根を突き破るという派手な訪問スタイルを披露していた。

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有名な役を演じるにあたってジョディは当初、「ドクターを演じることはこれ以上ない名誉なこと。ドクターがみんなに与えているものは、希望そのものを意味しているのです。ドクターになるのが待ちきれません。フェミニストとして、女性として、俳優として、人間として、絶えず自分自身に挑戦している人間として、自分に何ができて何ができないのか他人に言われても動じない人間として、主役に抜擢されとても圧倒されています。とても信じられない気持ちです」

だが、実際女性ドクターが放送されてからファンの反応には、思わしくないものもあった。それに対してもジョディは今回胸中を明かし、「(自分のドクターが)良いか悪いかに関係なく、制御できない雑音に没頭することは、私にとって良いことではありませんでした。どちらの反応も底なし沼のように落ちてしまううさぎの穴のようなもので、飛び込んで行ってはいけないのです。 作品が最高になるように、私たちは本当に一生懸命働いていると自分たちは理解しています。一旦天空に抜け切ったら、ある意味人がどう思うかは無関係なのです」と話した。

自分の演じるドクターに自信を持っているジョディ。そんな彼女の活躍する姿はもう1シーズン見られるようだ。『ドクター・フー』シーズン12はBBCで放送中。日本ではシーズン11までHuluにて配信中。(海外ドラマNAVI)

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『ドクター・フー』(C) BBC 2018