『ダ・ヴィンチ・コード』ドラマ化、『クリミナル・マインド』脚本家でパイロット製作へ

ダン・ブラウンのベストセラー小説をトム・ハンクス(『フォレスト・ガンプ/一期一会』)主演で映画化し、世界的な大ヒットとなった『ダ・ヴィンチ・コード』シリーズ。その主人公ロバート・ラングドンの若かりし頃を描くドラマ版が米NBCで製作されることは以前お伝えした通り。この度、そのパイロット版の製作とそれを手掛ける脚本家が決まった。米Hollywood Reporterなどが報じている。

ラングドンの小説シリーズはこれまでに「天使と悪魔」「ダ・ヴィンチ・コード」「ロスト・シンボル」「インフェルノ」「オリジン」の5冊が発表され、2006年に『ダ・ヴィンチ・コード』、2009年に『天使と悪魔』、2016年に『インフェルノ』がいずれもトム主演で映画化されていた。今回パイロット製作が決まった『Langdon(原題)』というタイトルの前日譚ドラマは、小説では3作目となる「ロスト・シンボル」が原作。同作は2009年の出版直後からトム主演で映画化すると報じられていたが、その後立ち消えとなっていた。

「ロスト・シンボル」の設定は「ダ・ヴィンチ・コード」の数年後だが、ドラマ版はラングドンの若き姿を中心に描かれるという。ハーバード大学の宗教象徴学の権威であるラングドンが、恩師の誘拐事件を解き、世界にはびこる陰謀と立ち向かうことになるというストーリーだ。ラングドンの若かりし頃の話ということもあり、トムの去就が気になるところだ。現時点でキャスティングは不明。

スタッフに関しては、脚本を執筆すると言われていたダニエル・セローン(『ブラックリスト』)が草稿を執筆したものの、ダン・ドウォーキンとジェイ・ビーティー(『クリミナル・マインド FBI行動分析課』『リベンジ』)に交代している。『クリミナル・マインド』で「暗闇の子供たち」(シーズン3第4話)をはじめ計8話の脚本をともに担当するなど長年コンビを組んできたドウォーキンとビーティーは、映画シリーズ3作を手掛けたロン・ハワード監督やプロデューサーのブライアン・グレイザーとともに製作総指揮も担う。

NBCはこれまでに『ボーン・コレクター』『レッド・ドラゴン』『ザ・ファーム/法律事務所』といった映画をドラマ化した例がある。今回の『Langdon』もシリーズ化されるだろうか。ラングドン役をはじめとしたキャストが決まり次第、続報をお伝えしていきたい。(海外ドラマNAVI)

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『天使と悪魔』
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