『Empire』ジャシー・スモレットが再び起訴される!有罪なら50年懲役も...

米FOXの音楽ドラマ『Empire 成功の代償』で5シーズンにわたりジャマル・ライオンを演じたジャシー・スモレットが、昨年起きたヘイトクライムの自作自演疑惑で再び起訴されたことが明らかとなった。米Hollywood Reporterが報じている。

2019年1月にジャシーは、二人組の男から有色人種や同性愛者に対する差別的な発言や暴行を受けたという被害を届け出たが、その後に事件は本人が自作自演したものだという嫌疑をかけられ、治安びん乱行為および虚偽通報など16件もの罪状に問われていた。しかし3月、最終的にジャシーは1万ドル(約110万円)の罰金と地域奉仕活動と引き換えにクック郡の弁護士事務所により不起訴となり、本件は解決済みとなったはずだった。

ところが事態は急変。8月にジャシーが不起訴になった件を捜査するよう、元連邦検事のダン・ウェッブ特別検察官が任命される。今年1月には、Googleがジャシーの情報(メールやメッセージのデータ、検索履歴、画像、位置情報など)を提出するよう命じられていた。そしてこの度、ジャシーは再び起訴され、今月24日(月)に出廷することが決まった。彼がもし16の罪状すべてで有罪となれば、およそ50年間収監される可能性もあるという。

今回の再起訴を受けてジャシーの弁護士は声明文を発表。特別検察庁は夏から5カ月以上にわたって調査したにもかかわらず、依頼人の起訴取り下げに関する不正の証拠を発見できておらず、そもそも不正を裏付けるような証拠がないからこそ起訴は却下されていたのだと主張。事件発生から1年以上が経った、クック郡の州検事を選ぶ選挙を目前に控えたこのタイミングでジャシーを再起訴しようとする試みは、明らかに正義でなく政治的な理由だと述べている。なお、ジャシー側は今でも襲われたのは事実だと主張しており、通報は虚偽なのだからと約13万ドルの捜査費用を支払うよう迫る警察側と揉めている。

『Empire』はシーズン6をもって幕を閉じることが決定しており、米FOXエンターテイメントは、「製作スタジオとジャシー・スモレットは、次のシーズン6にジャマル・ライオンを登場させないことで合意しております」との声明を発表している。一方、ジャシー扮するジャマルの父親ルシウス役のテレンス・ハワード、母親クッキー役のタラジ・P・ヘンソンら共演者たちは、FOXとディズニーの首脳陣に宛てて、ジャシーを新シーズンに続投させてほしいと懇願する要望書を提出していた

『Empire 成功の代償』シーズン6は米FOXにて3月3日(火)より後半エピソードが放送開始される予定だが、現時点ではジャシーのカムバックは伝えられていない。(海外ドラマNAVI)

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『Empire 成功の代償』
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