学園コメディ映画『スクール・オブ・ロック』やドウェイン・ジョンソン主演のアドベンチャー映画『ジュマンジ』シリーズに出演するほか、1994年からロックデュオのテネイシャスDでミュージシャンとしても活動している多才なジャック・ブラック。彼が、テネイシャスDをモデルにしたグラフィック・ノベルを出版することが明らかとなった。米Deadlineが報じている。
ジャックが出版社Fantagraphics Booksよりリリースするグラフィック・ノベル「Post-Apocalypto(原題)」は、ジャックとテネイシャスDの相棒であるカイル・ガスがそれぞれ声を担当するJBとKGを主人公にした『Tenacious D in Post-Apocalypto』というタイトルのアニメシリーズにちなんでいる。ジャックとカイルが企画・監督・製作も務めた同作は2018年秋にYouTubeで配信され、そのために制作した曲が収録された同名アルバムもリリースされた。同アルバムではジャックがアートワークも手掛けており、ジャケットにはジャックとカイルをモデルにしたキャラクターがデザインされている。
180ページにわたるグラフィック・ノベルでもジャックがアートワークを担い、カイルもクリエイターとして参加している。このコミックスを仕上げた時、二人は出版社の候補としてFantagraphics Booksしか考えなかったと明かしており、「世界で文句なしに最高のコミック出版社と一緒に作品をリリースできることにワクワクしているよ」とコメントしていた。
Fantagraphics Booksは、ダニエル・クロウズ作の「ゴーストワールド」をはじめ数多くの人気コミックスを出版。同作はのちにソーラ・バーチ(『アメリカン・ビューティー』)とスカーレット・ヨハンソン(『アベンジャーズ』シリーズ)主演で映画化されている。
なお、テネイシャスDの二人は自分たちをフィーチャーした2006年のコメディ映画『テネイシャスD 運命のピックをさがせ!』に主演してもいる。今回の出版を受けて、ジャックは「映画、アルバム、ツアーに続いて、テネイシャスDの最高傑作『Post-Apocalypto』ユニバースの最後のピースが揃ったぜ! グラフィック・ノベルが出るんだ」とInstagramで報告している。
ジャック&カイルのほかにも、TVと映画のアニメシリーズ『ヒックとドラゴン』でヒックの声を務めるジェイ・バルシェルと、ラッパーデュオのツイズティッドがそれぞれコミックスを出版することも合わせて発表されていた。
なお現在50歳のジャックは近々早目に引退するつもりだと昨年語っていたが、この調子だと表舞台から退くのはまだ先のことになりそうだ。(海外ドラマNAVI)
Photo:
演奏中のジャック・ブラックとカイル・ガス(テネイシャスD)
(C)HUBERT BOESL/FAMOUS