『FARGO/ファーゴ』シーズン4主演のクリス・ロック「これまでで最高の役!」 共演はベン・ウィショーやウゾ・アドゥーバ

映画『ファーゴ』のドラマ版でアンソロジーシリーズとなる『FARGO/ファーゴ』のシーズン4に主演するクリス・ロックが、「これまでで最高の役」だと語っている。これまでに、コメディアンとして主にコメディ映画で活躍していたクリスだけに、今までとは一味違う役となるギャングのボスを演じるうえで、一番大きなチャレンジは何だったのだろうか?米Entertainment Weeklyが報じた。

映画の19年後を舞台に描いたシーズン1、シーズン1の27年前の出来事を描いたシーズン2、そしてシーズン3はシーズン1の4年後となる2010年のミネソタ州が舞台。今回のシーズン4で舞台となるのは、イタリア系とアフリカ系の犯罪組織が争う1950年代のミズーリ州カンザスシティ。平和協定を結ぶために、両組織のボスが互いの末っ子を交換することになったが、カンザスシティを牛耳るマフィアのボスが手術中に亡くなったことで全てが変わってしまう...というストーリーだ。

クリスはアフリカ系犯罪組織のボス、ロイ・キャノン役で主演し、最初にショーランナーのノア・ホーリーから連絡が来たときは、スタンダップ・コメディの依頼かと思ったのだという。Entertainment Weeklyのインタビューでクリスは、次のように答えている。

「ノアは素晴らしい独白を書くんだ。『FARGO』を観たら常にカメラが動いてるのがわかるよ。2ページ分の独白シーンでカメラが動いてるから、すべてを完璧にしなくちゃいけない。ごく小さなシーンでも大きな意味があって、シーンをひとつ抜く場所なんてないんだ。すべてが事前に丹念に練られているから、‟脚本のページをくれ。セリフを言うからさ"なんてことはないんだよ」と語っている。クリスの発言から、どうやらギャング役を演じること自体よりも、ホーリーの演出や撮影のカメラワークに慣れるのが大変だったようだ。

そして、クリスにとってロイ役は今まで演じたなかで最高の役で、これを超える役は来ないかもしれないともコメント。よって、ロイのような役を演じるチャンスが巡ってきたら、最大限に活かさなければいけないとも述べていた。

シーズン4にはレギュラーとして出演する豪華キャスト陣が話題となっている。ベン・ウィショー(『英国スキャンダル ~セックスと陰謀のソープ事件』)、ウゾ・アドゥーバ(『オレンジ・イズ・ニュー・ブラック』)、ジャック・ヒューストン(『ボードウォーク・エンパイア 欲望の街』)、ジェイソン・シュワルツマン(『モーツアルト・イン・ザ・ジャングル』)、ティモシー・オリファント(『JUSTIFIED 俺の正義』、グリン・ターマン(『THE WIRE/ザ・ワイヤー』)、ジェシー・バックリー(『チェルノブイリ』)、アンドリュー・バード(『THE PATH/ザ・パス』)、ジェームズ・ヴィンセント・メレディス(『Empire 成功の代償』)、ジェレミー・ハリス(『レギオン』)、アンジ・ホワイト(『シカゴ P.D.』)ら。

また前シーズンとは違い、シーズン4はスケールが大きくなっているという。シーズン3までは普通の人々に起きた小さな出来事が手に負えなくなる物語が描かれたが、新シーズンは悪者のギャングが犯す犯罪がエスカレートするため、スケールが大きくなっているとも明かしている。

クリスのギャング役や豪華キャストが楽しみな『FARGO/ファーゴ』シーズン4は、米FXにて当初4月19日(日)放送スタートを予定していたが、新型コロナによる製作延期の影響を受け、現在のところ放送日は未定となっている。『FARGO』のこれまでのシーズンの見どころなどは【海外ドラマNAVI作品データベース】をチェック!(海外ドラマNAVI)

Photo:クリス・ロックのInstagramより