裏口入学問題で収監された『デス妻』フェリシティ・ハフマン、娘が名門大学に正式入学

昨年、子どもの大学裏口入学問題で起訴され、有罪を認めた人気ドラマ『デスパレートな妻たち』のリネット役で知られるフェリシティ・ハフマン。娘が名門大学に正式に入学していたことが分かった。米Entertainment Weeklyが報じている。

このスキャンダルは、著名人やセレブなどの富裕層が、ウィリアム・シンガー被告が運営する偽の慈善団体に謝礼金を支払うことで、米大学進学適性試験であるSATやACTでの替え玉受験などの不正を行い、子どもたちをスタンフォード大学やイエール大学といった名門校に入学させていたという事件。フェリシティは娘ソフィアさんのために1万5000ドル(約160万円)を支払ってSATで不正を行ったことを認め、刑期を務めていた。

ソフィアさんはこのスキャンダルが起きた後、大学合格を取り消されていた。しかしこの度、19歳の彼女は名門として知られるカーネギー・メロン大学に合格し、今秋から同大学の著名な劇場プログラムに参加することになった。ペンシルバニア州にあるカーネギー・メロン大学といえばハリウッドとも関係が深く、『ホワイトカラー』のマット・ボマー、『SUITS/スーツ』のガブリエル・マクト、『NCIS ~ネイビー犯罪捜査班』のコート・デ・パブロといった人気俳優のほか、『シカゴ』のロブ・マーシャル監督、『ER 緊急救命室』のクリエイターのジョン・ウェルズなどの演出家も輩出している。

また、ソフィアさんの妹ジョージアさんも、秋からニューヨーク州のヴァッサー大学に通う予定だという。ヴァッサー大学も、ジョン・F・ケネディ大統領の夫人ジャクリーンや人類文化学者ルース・ベネディクト、オスカー女優のメリル・ストリープなどが通っていた有名大学だ。

米Peopleに情報提供者が語ったところによると、フェリシティは裏口入学をめぐるスキャンダルが起きた後もソフィアさんが堂々としていたことを誇りに思っていたそうで、「辛く困難な時期を、娘は強さと優雅さをもって乗り越えた」と褒めていたという。

フェリシティは裏口入学について娘は何も知らなかったと主張。ソフィアさんの父親である俳優のウィリアム・H・メイシー(『シェイムレス 俺たちに恥はない』)が、ソフィアさんはカーネギー・メロン大学の審査を受けて合格しており、皮肉なことにSATの成績は必要なかったと明かしている。

2019年4月に有罪を認めたフェリシティは、「私は自分の罪を完全に受け止め、深い後悔の念と恥を感じており、一連の行動によって生じる結果を受け入れ、自分のしたことの全責任を取ります。私の娘と家族、友人や同僚、そして教育コミュニティに痛みをもたらしてしまったことを恥じ、皆さんに謝罪したいと思います。特に、大学に入学するために毎日懸命に努力していた生徒と、彼らを支えるために多大な犠牲を払い、誠実に行動した両親に謝りたいです」との声明を発表。その後、14日間の禁錮刑を言い渡されたフェリシティは、カリフォルニアの刑務所で11日間服役した後、早目に出所していた。

ハリウッドをも揺るがしたこのスキャンダルは大きな注目を集め、2019年10月には米Lifetimeで事件を元にしたTV映画『The College Admissions Scandal(原題)』が放送された。また、フェリシティと一緒に逮捕された『フルハウス』のロリ・ロックリンは現在裁判待ちの状態で、最高で50年の懲役刑になる可能性があると言われている。(海外ドラマNAVI)

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フェリシティ・ハフマンと家族(米Entertainment Weeklyのtwitterより)