世界中で感染が拡大した新型コロナウイルス(COVID-19)の影響により、TVドラマの製作は一時中断となり、放送スケジュールの変更を余儀なくされた作品も多い。米CWのDCドラマ『THE FLASH/フラッシュ』もその一つ。そんな中、主演のグラント・ガスティンがシーズン8&9に向けて話し合いをしていたことを明らかにした。米Comic bookが伝えた。
先日、グラントはpodcastの番組『Inside of You with Michael Rosenbaum(原題)』に出演。その中で、『THE FLASH』で交わした最初の契約がシーズン7までであることを告白(現在はCWにてシーズン6が放送中)。現在はその先の契約について話し合っているものの、現在のパンデミック下において決断ができない状態であることを認めた。
「8&9シーズンに続けるための話し合いを始めていたけど、このパンデミックが起こったことですべて止まってしまったよ」とグラントは説明。続けて、「いつ戻れるかわからないし、再契約の交渉を続けられるのかもわからない」と話した。
現在はほとんどの製作現場で撮影は中断されているが、特に『THE FLASH』をはじめ多くの映画・TVドラマが撮影されているカナダ・バンクーバーは、ソーシャルディスタンスのガイドラインが厳しく設定されているため、今後の見通しを立てることは困難な状況だ。『THE FLASH』のシーズン6は全22話構成の予定だったが、製作が中断したため第19話で終了することになった。
決断が難しい時期であることは重々承知の上で、ファンの思いとしてはぜひとも契約を更新してほしいところだろう。グラント版のフラッシュは多くのファンに愛されており、その人気ゆえに映画版でエズラ・ミラーが同役に抜擢された際には批判が出たほど。しかし、グラント本人はオーディション当初、役を得られるとは思っておらず、そもそもオーディションにも行きたくなかったというのだ。
「オーディションが決まった時でさえ行きたくないと思っていたんだ。役を得られるとは思っていなかったし、オーディションへの不安もあったし、自分の時間も彼ら(キャスティングスタッフ)の時間も無駄にしたくなかったんだ」
その理由は、「20代半ば~30代半ばくらいの男性が求められていた。当時の僕は23歳だったけど、19歳のような見た目だったから、とても受かるとは思えなくて、行きたくなかった」という。
結局、グラントは主演に抜擢されたわけだが、その後はインポスター症候群や不安症と闘うことになったそう。さらに、自身は役に見合わないと思ってしまったり、努力が足りないという思いにも苦しんでいたという。不安症は幼い頃から抱えていたそうだが、結婚前に彼女とカップルセラピーに通い始め、自分の症状と向き合えるようになったことも明かした。(海外ドラマNAVI)
Photo:『THE FLASH/フラッシュ』THE FLASH and all pre-existing characters and elements TM and (c) DC Comics. The Flash series and all related new characters and elements TM and (c) Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights Reserved.